メディアは理系の仕事が8割、 研究者や技術者がメディアの当事者になる時代 現在、私は「メディア論」を教えています。「メディア論」というと通常は社会科学的なアプローチ、ジャーナリズムからのアプローチを連想される方が多いかもしれません。ただし、私が東工大で教えている「メディア論」のコンセプトは、「メディアは理系の仕事が8割」です。 なぜ、理系が8割なのか? 理由は2つあります。 1つは、理工系の大学生の多くは、本人が気づかないうちに自分自身が「メディア」になる可能性が大きいからです。 東工大の学生の多くは修士課程に進みます。さらに博士課程を修了して研究者になる人も少なくありません。 大学や研究所で研究職につけば、論文を執筆したり、書籍を発行したり、識者としてマスコミに登場することもあるはずです。企業の研究職や技術職に就けば、社内で新製品や技術に関するプレゼンを行いますし、自分が開発したプロダク