石川県七尾市の住吉神社の「元旦祭」のかがり火で、東日本大震災の被災地・宮城県石巻市の家屋廃材を燃やす計画に対し、七尾市が「焼却で放射性物質が濃縮され、灰が飛散する可能性がある」として、祭りを運営する地元の田鶴浜区奉賛会に自粛を要請したことが分かった。要請を受け、奉賛会側は計画を中止した。 奉賛会によると、元旦祭は31日深夜から翌日未明にかけて開催。今月8日の役員会で、会員が、住吉神社と同じ「住吉」の名を持つ縁があるとして、石巻市立住吉中学校から東日本大震災で被災した家の柱などを送ってもらい、復興を祈願し、かがり火で燃やすことを提案。同中学から段ボール1箱分の廃材を送ってもらうことが決まった。中学側に放射線量の測定は要請していなかった。 七尾市は今月中旬に計画を知り、市が被災地の廃棄物を受け入れていないことや、焼却灰が飛散して住民不安をあおる恐れがあるなどを理由に自粛を要請。奉賛会側は京都市