印刷 関連トピックスオリンパス国内ベンチャー3社、買収資金の行方 オリンパスが国内ベンチャー3社に投じた総額734億円の買収資金の大半が、ケイマン諸島などにある六つのファンドに支払われていたことがわかった。オリンパスの第三者委員会は、複数の海外ファンドを隠れみのに買収資金を損失の穴埋めに流用する狙いがあったとみている。 3社は資源リサイクル会社アルティス、健康食品販売会社ヒューマラボ、調理容器製造会社NEWS CHEFで、オリンパスが2006〜08年、段階的に株式を買い取り子会社化した。オリンパスはこれまで3社の株式を誰から買ったかは「分からない」としていたが、朝日新聞が入手した内部文書によると、オリンパスに株式を売った3社の既存株主は、英語表記のファンドが大半を占めた。 例えばNEWS社の株式をオリンパスに売った既存株主はダイナミック・ドラゴンズなど4ファンドで、すべて租税回避地の