“カミソリ”囲碁の坂田さん死去 10月22日 18時28分 鋭い打ち筋から「カミソリ坂田」などと呼ばれ、本因坊戦7連覇など数々の記録を打ちたてた棋士の坂田栄男さんが、22日午後、胸部大動脈りゅう破裂のため亡くなりました。90歳でした。 坂田さんは東京都の出身で、15歳で囲碁のプロ棋士になり、41歳で最も伝統のある本因坊を獲得し、同じ年にNHK杯など7つのタイトルを獲得しました。鋭い打ち筋から「カミソリ坂田」などと呼ばれ、昭和39年には年間30勝2敗という驚異的な勝率を収めて再び7冠を達成し、その後も本因坊戦を7連覇するなど、数々の記録を打ち立て、平成10年に二十三世本因坊の称号を得ました。坂田さんは、NHKの囲碁番組に出演してわかりやすい解説で人気を集め、日本棋院の理事長を務めるなど囲碁の普及にも力を尽くし、平成4年には囲碁の棋士で初めて文化功労者に選ばれました。坂田さんは2か月前に体調を