小売業界で人気を誇ってきた会員制卸売大手コストコだが、その第2四半期(12~2月期)の決算発表の数字を見ると、同社といえど業界の不況の影響を免れることはできないようだ。 3月2日午後に発表された決算内容は、売上高についてウォール街の事前予想をわずかに下回り、1株当たり利益においては同予想を大きく下回った。一方で、これらの数字とともに会費の引き上げ計画も発表されたことは投資家にとって朗報となった。 決算発表によれば、コストコの2017年度第2四半期の売上高は298億ドル(約3.4兆円)。前年同期の281億ドル(約3.2兆円)からは増加したが、アナリスト予想の299億ドル(約3.41兆円)はわずかに下回った。既存店売上高は前年同期比3%増だったが、これもウォール街の事前予想3.2%をやや下回る結果だった。 純利益は5.7%減の5億1500万ドル(約587億円)で、これにより1株当たり利益は1.
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