日本人全体のコロナワクチン総接種回数はすでに3億7700万回にも及んでいる。接種回数を重ねるごとに、「打った後」のデータも積み上げられてきた。 1月20日、厚労省のワクチン分科会副反応検討部会で公表された資料によると、初めて「5回目接種後」に死亡した人が22例報告された。予防接種法が定める「副反応疑い報告」制度に基づき、全国の医療機関などから届いた報告を集計したものだ。 ワクチンと死亡との因果関係はすべて「γ(評価できない)」とされているが、厚労省の資料によれば、4回目・5回目接種後に死亡した例は89件に上る。すでに3回以上の接種を経験し重篤な副反応がなかった人が、4回目以降の接種後に亡くなったことになる。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が解説する。 「接種を重ねるごとに副反応が弱まるということはなく、厚労省の発表によると、倦怠感や頭痛などの接種後の副反応は3~5回目も1・2回目と同程