2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムを白紙撤回した大会組織委員会は11日、撤回4日前の8月28日に佐野研二郎氏のデザインの独自性を主張した記者会見で、第三者が撮影した写真を無断で使っていたと発表した。会場などでのエンブレムの使用例を示すために使った画像8点のうち、ロンドン五輪の会場などを撮影した写真3点が無許可だった。 組織委によると、うち1点は海外在住の画像所有者から10日夜にメールで組織委に指摘があり発覚した。所有者の個人ブログに掲載されていた写真だった。組織委は所有者に謝罪し、使用料を支払うことで事後承諾を得たという。 ほかの2点についても組織委が先方と連絡を取ろうと試みている。11日夜に緊急会見を開いた組織委は「事務的なミスだが、考えられない。なぜ起きたのか調べている段階」とした。過去の会見などでほかにも画像の無断使用がなかったかどうか調査する方針だ。