インターネット上に氾濫(はんらん)する児童ポルノに悪用される恐れがあるとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)の「放送と青少年に関する委員会」(大日向雅美委員長)は11日、テレビで児童の裸、特に男児の性器を放送しないよう注意喚起した。同日、加盟する134テレビ局へ文書を発送した。 大日向委員長は入浴中の男児の裸をボカシなしで放送した番組へ批判が寄せられていることなどを挙げ、「もはや男児の全裸がおおらかさ、ほほえましさ、解放感だけを表現するものではないと十分認識すべき」と指摘。実際に悪用されている確証はないもの、予防措置として「同じ内容を伝えるほかの表現方法がないか、慎重に検討してほしい」と呼びかけた。