世界的な服飾デザイナー、三宅一生さん(71)=広島市出身=が米紙ニューヨーク・タイムズに投稿した原爆体験が反響を呼んでおり、16日付の同紙投書欄には「すべての核保有国指導者は広島へ」などとする、読者2人の意見が掲載された。 ニューヨーク州の男性は、三宅さんがオバマ米大統領に広島訪問を促したことについて、米国以外の核兵器保有国の指導者も広島を訪れるべきだと主張。「広島は死と破壊の地ではなく、永遠の希望の地となるだろう」と指摘した。 イリノイ州の読者はオバマ大統領の訴える「核兵器のない世界」は一国の努力では達成困難とした上で、「これらの忌まわしい兵器」を開発、最初に使用した者として米国民は核廃絶に向けた「道徳的責任」を負っているとした。 三宅さんは14日付の同紙に寄稿し、幼年時代の広島での原爆体験を明らかにした。(共同)