ターシノコッカス・フェニシス (Tersicoccus phoenicis) とは、アクチノマイセス目マイクロコッカス科に属する放線菌の1種。ターシノコッカス属のタイプ種[1]。 ターシノコッカス・フェニシスが発見されている場所は地球で2か所のみである。それはアメリカ航空宇宙局のケネディ宇宙センター、およびフランス国立宇宙研究センターのギアナ宇宙センターにあるクリーンルーム内である。初めて発見されたのはケネディ宇宙センターであり、2007年に火星探査機のフェニックスが打ち上げを控え、クリーンルーム内の微生物検査を行っていた床から発見された。続いて、2009年に欧州宇宙機関がハーシェル宇宙望遠鏡の打ち上げを控えていた際に発見した。その後の調査で、ケネディ宇宙センターの1P05MA株とギアナ宇宙センターのKO_PS43株は同一の種であり、しかも既知の生物とはわずかながら異なる性質を持つことから