国家公務員22万人を対象にした朝型勤務「ゆう活」の開始から1カ月が過ぎた。安倍内閣が掲げる「働き方改革」の目玉だが、国会が9月27日まで大幅延長された影響などで仕事量は減らず、職員の評判はいま一つ。このままでは「かけ声倒れ」に終わりかねない。 7月のある日の厚生労働省。午後5時半を過ぎてもパソコンに向き合う職員は多い。30代男性は始業時間を繰り上げ、午後5時15分に退庁する計画を立てたが、勤務記録には初日の7月1日から残業を示す「×」が並ぶ。 ゆう活は7月と8月の勤務時間を1〜2時間早める取り組み。内閣人事局によると、7月1日には中央省庁職員の6割に当たる約2万3000人が参加したが、定時退庁は65%にとどまった。 職場の意識は徐々に変わりつつある。内閣人事局の30代女性は「みんなが早めに帰ろうとするので、気兼ねなく子どもを保育園に迎えに行ける」と話す。厚労省の30代男性はゆう活で家
