兵庫県明石市に住む認知症と寝たきりの姉妹の預金口座から、5200万円以上の現金が引き出されたことが分かった。相談を受けた姉妹の代理人の弁護士が5日、発表した。弁護士によると、引き出したのは明石市内の病院に勤めていた元ケアマネジャーの男(61)で、昨年12月に懲戒解雇処分を受けたという。 男は姉妹への在宅介護を2カ月以上放置していた疑いもあるといい、姉妹側は横領や保護責任者遺棄容疑での刑事告訴を検討している。 代理人の泉房穂弁護士によると、男は明石市から居宅介護支援事業を受託している明舞中央病院の居宅介護支援事業所に勤務。自宅で2人暮らしをしている92歳と86歳の姉妹の在宅介護を2002年ごろから担当していた。姉が寝たきり、妹が認知症で、08年ごろからひと月あたり約550万〜約2千万円を引き出していたという。 昨年11月初め、姉妹側から「お金をとられ続けている」と相談された民生委員が明