これは11月23日に発表したかったのだけど、いろいろ遅れてしまった。 書いた後気づいたけど、文体をラノベっぽくする工夫を忘れてしまった。 23日夜。すべての儀式を終えた2人が、住居に戻ってきた。 「ふう、この年になると、やはり体力的にきつくなるな」 「あら、ぜんぜんそうは見えませんわ。お元気に見えますよ」 「まあ、これからさらに忙しくなるからな…ちょうど1カ月後の誕生祝賀イベント、あれはごたごたで開催できないかもしれないな」 「あら、バルコニーで『宣言』を読み上げることにすればいかがでしょう」 「そうだな…」 彼は、「手紙」を再びとって、読み直した。報道ではこの手紙は届いていないことになっていたが、そこは宮内庁幹部とのあうんの呼吸で、公にはそう報道されたものの、実際には手元に届き、ご高覧に達していたのだ。 「朕に、事態の打開を求める民草の思いがあるなら、応えねばならんな…」 「あら、きまし