photo by Perpetualtourist2000 バブルがはじける前はどんぶり勘定が当たり前だったのに、えんぴつ一本買うのにも上司にお伺いをたてなくちゃいけない御時世に突如変わった。 それまでは経費は使い切ってなんぼ、じゃぶじゃぶ使えとやっていたのに、手の平を返すように経費削減コストカットと社を上げて血眼になったりした。 この極端さはどちらも端から見たら滑稽だろう。 タクシーチケットを束で持ってばら撒いていた人が、出張のたびに金券ショップに赴いて新幹線代を一円でも安くあげようとする人になっていたり、ベンツだBMWだと一年ごとに買い替えていたような人が10年落ちの軽に乗っていたりする。 この鮮やかなまでの変わり身の早さは、いかにも日本的だと思わなくもないけれど、バブルが弾けてから約20年。節約という名の緊縮財政はおそらく多くの有形無形のモノを失っただろうと思う。 身近で一番感じたこ
