いじめ問題で困ったとき、どこに相談すればいいのか。NPO法人「プロテクトチルドレン」代表の森田志歩さんは「弁護士などの『いじめ問題の専門家』は、保護者と学校の対立を深めるだけで、あまり役に立たない。素早い解決には、子どもの味方になる第三者の介入が有効だ」という――。(第1回) いじめ被害生徒の保護者として相談を受ける 新聞やテレビでいじめのニュースが流れるたびに、学校・教育委員会がいじめの存在をなかなか認めようとせず、いじめの解決に消極的であることが報じられます。そうした学校・教育委員会の対応に、いじめ被害に遭った児童・生徒の保護者が怒りをあらわにし、教育評論家などが学校・教育委員会の姿勢を激しく批判する様子は、もはや見慣れた光景となってしまったと言ってもいいでしょう。 なぜ、いじめ問題はこじれ、膠着こうちゃくし、解決に長い時間を要することになってしまうのでしょうか? それを論じる前に、私