1.夢をたべる獏世の中には獏がいて、夢や、アイデアが食べたい。いつも、獏はおなかがすいていて、でも、じぶんでは何も作りだせないので、ひとの作った夢が食べたい。もし、夢を作りだせる人がいれば、おなかのすいた獏が近寄ってくる。夢や新しいテーマを作れる人に、獏は、いつも夢をよこせ、もっと食べさせろ、もっと夢を抱け、とにじり寄ってくる。夢を作れなければ、獏は「お前なんかいらない、お前なんか使えない」と立ち去っていく。研究者である以上は、何か新しいもの、夢のある話を獏に提案するのも仕事の一つではあるが、常にアウトプットをし続けるにはインプットがあるから出てくるのであって、あまり獏の言うことを真に受けているとこちらが枯渇する。(ふつうは)言葉にした夢と、現実の間で本人が打ちのめされ、気持ちが干上がる。 2.実は、夢が無くてもものづくりはできる私はあまり世界一の製品を作りたいとか、そういう夢は無くて、企