「平成全史」特集後編では、事件、災害、雇用、教育など、主に社会問題について考える。「失われたX年」と、過去の栄光を取り戻そうとするのではなく、令和の時代にどのようなビジョンを描き、実行していくのか?それは、今を生きるわれわれ自身にかかって…
【3月27日 AFP】人間活動は世界各地で動植物の衰退を助長し、乱獲や汚染により自らの幸福をも危機にさらしていると警告する種の包括的調査報告書が23日、発表された。 南米コロンビアのメデジン(Medellin)で開催された「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)」の総会で発表された報告書は、世界を南北アメリカ、アフリカ、アジア太平洋、欧州・中央アジアの4地域に分け、生物多様性などについて包括的に調査したもの。 報告書によると、抜本的な対策が取られなければ、アジア太平洋地域の水産資源は2048年までに枯渇し、2050年までにサンゴの最大90%が「深刻な劣化」に見舞われる。アフリカ地域では、2100年までに鳥類や哺乳類の半数以上の種が絶滅する恐れがある他、湖水における多産性が20~30%減少する。また南北アメリカ地域では、評価対象となった種の4分の1弱
平昌(ピョンチャン)五輪のカーリング女子日本代表「LS北見」(北海道北見市)の選手たちが口にした「そだねー」について、北見工業大生活協同組合(同)が同大職員の名義で、北海道帯広市の菓子メーカー「六花亭(ろっかてい)製菓」よりも2日早い2月27日に商標登録を特許庁に届け出ていたことがわかった。 現在、出願者を同生協へ変更中という。 特許庁によると、出願日は2月27日で、商標の使用区分は「文房具類、洋服、菓子など」。「菓子及びパン」で届け出た「六花亭製菓」よりも2日早い。商標は先に申請した者に権利が与えられる「先願主義」が基本。 同生協は取材に「登録が認められれば、利益の全額をカーリングの振興に充てる。第三者の使用も利益の一部をカーリングに役立てるとの条件で許可したい」としている。
植物が飢餓を乗り切るためにはオートファジーが必要!オートファジーが産み出すアミノ酸が飢餓時のエネルギー源となる 発表のポイント 植物が飢餓に陥ると、オートファジーが働きアミノ酸が産み出される。 アミノ酸、特に分岐差アミノ酸が、飢餓を生き抜くためのエネルギーとなる。 オートファジー活性の制御により、アミノ酸代謝を操作できる可能性がある。 概要 東北大学学際科学フロンティア研究所の泉正範助教、同大学大学院農学研究科の石田宏幸准教授らのグループは、植物が飢餓を生き抜くために、オートファジーを活性化することで産み出したアミノ酸をエネルギーとして利用していることを明らかにしました。本研究は、植物の生存戦略の理解、植物オートファジーの役割解明に加え、オートファジー活性を改変することで植物体内のアミノ酸含量を変動させられる可能性を示した重要な成果です。本研究結果は、国際誌Plant & Cell Phy
森林でどのようにササが密生するか? ‐1995年に十和田湖畔で一斉開花・枯死したチシマザサ集団の更新過程‐ 筍が山菜として有名なチシマザサは、雪深い日本海側のブナ林などに多く生え、しばしば高さ3m以上にもなって密生します。ササ類は多くの場合、100年以上とも言われる長い一生のうち一度だけ、広い範囲で同調して開花し、結実後に枯死する特異な性質を示します。また、地下茎を伸ばして広がり、数十メートルにも及ぶクローンを形成します。ササが密生すると樹木の実生や稚樹の生育を妨げることから、林業の現場においてはササの管理が必要となっています。 東北大学大学院農学研究科の松尾 歩研究員(研究当時は秋田県立大学生物資源学部に在籍)、秋田県立大学生物資源学部の蒔田明史教授、山形大学学術研究院の富松 裕准教授の研究チームは、1995年に十和田湖畔のブナ林で開花・枯死したチシマザサ集団の更新過程を分析し、チシマザ
発表のポイント 2つのポンプを使って液体の餌を飲み込む生物は広く世界に存在していますが、ポンプが2つある必要性は不明でした。 頭部大小2つのポンプを使って餌を吸い込む蚊は、2つのポンプを巧みに使い、2種類の飲み方を行っていることを発見しました。 この成果は、粘りの強い餌を捕食する生物の巧みな吸引方法を明らかにし、将来的には、マイクロスケールの流体駆動デバイスの設計などに役立つと期待されます。 概要 蚊が餌を飲み込む際に、吸血のように連続的に飲み込む時(連続モード:ゴクゴク)と、針内に詰まりがあったりや粘り気の強い花蜜を力強く飲み込む時(バーストモード:ゴックン)と、2つのポンプを巧みに使い分けていることを発見しました。 菊地謙次(東北大学大学院工学研究科 准教授)、Mark A. Stremler(米国バージニア工科大学 教授)、 Souvick Chatterjee(米国バージニア工科大
中国産食品の安全性が問題視されるようになって久しいが、もし中国産の食品が「メイド・イン・イタリー」と表記されているとしたら? トマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにしたノンフィクション『トマト缶の黒い真実』(ジャン=バティスト・マレ・著 田中裕子・訳/太田出版)では、トマト缶に関する衝撃の実態をリポートしている。なぜ中国産食品が“合法的に”メイド・イン・イタリーになってしまうのか。同書によれば、こんなカラクリがあるという。 * * * 「南イタリアに到着した中国産濃縮トマトの一部は、ナポリ近郊の工場で缶詰にされて、ヨーロッパの市場に供給されます」と、税関職員のグラナートが言う。 「でも大半は、ヨーロッパ内では流通されず、再加工されてまた輸出されていきます。行き先は世界中あちこちです。ヨーロッパに入ってきて再加工後に再び輸出される濃縮トマトには、“再輸出加工手続き”という関税法が適用され
東京大学は、国内有数の生命科学の研究所として知られる分子細胞生物学研究所について、データねつ造などの研究不正が相次いだため、不正防止に取り組む専門部署を設けて研究所の名称も変更するなど、新年度から抜本的に組織を変えることになりました。 その結果、東京大学は分子細胞生物学研究所の組織を抜本的に見直し、研究所の名称も「定量生命科学研究所」に変更することを決めました。 定量生命科学研究所では、これまで合わせて15あった研究分野と研究センターを、細胞の性質やタンパク質の機能などを研究する4つの研究領域に再編します。 また、各研究室で個別に行っていた実験設備や実験動物の管理を共有化するなどして研究者どうしの交流を増やして風通しをよくするほか、研究倫理を推進する専門の部署や外国人研究者も入れて、不正防止の取り組みを監視する委員会を設けることになっています。 定量生命科学研究所は来月1日に発足します。
東京農業大学(東京農大)と日立キャピタルのグループ会社である日立トリプルウィンは、両者の産学連携に基づく取り組みの一環として、群馬県利根郡川場村において、サクラ化学工業が製造する新素材の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を活用した、太陽光型植物工場(農業用ハウス)を設置し、2018年4月末より耐雪性・鳥獣被害対策を検証する実証実験を開始することを発表した。 群馬県利根郡川場村に設置された「CFRP農業用ハウス」の外観 CFRP農業用ハウスは、一般的な部材と比べて軽量かつ鉄の約10倍に値する強度を持つ CFRPを活用するため、工事期間が短縮され工事費の削減が可能となる。 東京農大は、高い耐候性を有する同ハウスを設置し、冬季3シーズンにわたって同ハウスの管理および検証を行い、川場村がこれま で課題としていた積雪や暴風雨によるハウスの倒壊、野生鳥獣による農作物被害といった課題を解決するための研
島根県は26日、県内の4つの農業共済組合が統合して発足する「島根県農業共済組合」の合併認可書を交付した。合併は4月1日付で、新組合の本部は出雲市に置く。合併後の組合員数は約6万人、共済金額は約1兆2900億円となる。合併するのは島根県東部(松江市)、出雲広域
生産性向上と流通に至るイノベーションが必要 日本の農業は深刻な高齢化が進み、農業人口の減少で担い手が不足している。また、耕作放棄が増えるなど、日本の食料の生産基盤はかなり厳しい状況にある。2018年度からはコメの減反優遇が廃止になり、コメ農家への補助金が減額。コメ価格の下落による減収も予想されるなど、農家の経営は厳しさを増すばかりだ。 これまで既得権益に守られていた部分の多い農業だが今後は、次世代の担い手を育てつつ、さまざまな業種が農業に参画する構造転換に対応する必要がある。農家・農業事業者が自らの創意工夫で経営を発展させていくことが求められるのだ。 内閣府はこの2月28日、「総合科学技術・イノベーション会議」(政策討議)を開催した。省庁連携による農業での生産性向上やイノベーションのあり方、データ活用などについて、議論・検討を進めている。 農林水産省は、新規就農者や企業参入の支援などによる
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
富山大学工学部知能情報工学科の玉木潔教授(42)から「漫画で卒業論文を描いた学生がいましてね。これが、とても素晴らしく、よく描けているんですよ」と聞き、卒論「量子テレポーテーション」の作者・上田太郎さん(23)に会いに行った。4月以降は故郷の愛知県へUターンし、自動車部品メーカーで勤務するそうだ。すでに実家への引っ越しを終えたという上田さんに卒業式の前日、取材をお願いした。なぜ漫画で描いたのか? どんな卒論なのか? そして、漫画家になるという夢を諦めてしまうのか? 玉木教授(左)と漫画による卒論について話す上田さん未来都市の風景から始まる上田さんの漫画卒論「量子テレポーテーション」の表紙 作品を見ると、1ページ目の未来都市を描いた筆致に、「オッ」と思わせられる。構図がユニークで、「漫画は趣味・特技のレベルではない。相当な実力である」と気づかされた。それもそのはず。上田さんは、集英社が主催す
タフツ大学の研究チームは、食べ物や飲み物に含まれる栄養素などを検知する、歯に貼り付けて使える超小型センサを開発した。電源や配線が不要で、データは無線通信で取得可能。 このセンサは、2mm角の小さく薄いシート状で、歯の表面に貼り付けておける。ブドウ糖、塩、アルコールの検出に対応しており、これらの含まれる食品を摂取したかどうかの情報を外部のモバイルデバイスで取得する。 3層構造になっていて、金で作られた外側2層はアンテナの働きをする。そして、あいだに挟まれた層が化学物質と反応し、栄養素などを検知する。センサに電波が照射されると、一部の周波数が吸収され、一部が反射されるのだが、この周波数特性は物質の種類に応じて変わる。そのため、反射される電波の周波数や強度を調べることで、摂取した物質の種類を知ることができる。 化学物質と反応する層に異なる周波数特性を示す素材を使えば、より多くの種類の栄養素の検出
要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター合成ゲノミクス研究グループの蒔田由布子研究員、松井南グループディレクターらの国際共同研究チーム※は、パラゴムノキ[1]の研究基盤となる遺伝子・転写関連データベース(英語)を構築・公開しました。 天然ゴムは、車や航空機のタイヤ、医療用装置の部品などに使われ、私たちの日常生活においても重要な天然資源です。パラゴムノキはプランテーションで大規模に栽培されていますが、食料やオイルパームとの耕地の競合や、森林系生態保護の観点から、耕地を増やさず、天然ゴムの原料であるラテックスを増産することが望まれています。そのため、増産に向けたバイオテクノロジーによる研究が進められていますが、研究はまだ始まったばかりで、基礎情報が不足しているのが現状です。 国際共同研究チームは、研究推進に向けた研究基盤データベースを構築するため、2016年にパラゴムノキのドラフトゲ
要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター機能開発研究グループのキム・ジュンシク基礎科学特別研究員と篠崎一雄グループディレクター、東京大学大学院農学生命科学研究科の篠崎和子教授らの共同研究チームは、植物の根の正常な伸長には「小胞体ストレス応答機構(UPR)[1]」に関わる二つの転写因子[2]が必要であることを明らかにしました。 地中に根を張る陸上植物は、自ら移動して最適な環境に移ることができません。そのため高温・乾燥・病害など、さまざまな環境ストレスに対処するための複雑なストレス応答機構[3]を発達させてきました。植物は環境ストレスによって生長全般が抑えられます。しかし、特定の組織に対する生長制御に関してはよく分かっていませんでした。例えば、ストレス応答機構の一つであるUPRについて、モデル植物のシロイヌナズナでは、三つのbZIP型転写因子がUPRを制御していること、このうちbZI
要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター細胞機能研究チームの柴田美智太郎訪問研究員、杉本慶子チームリーダーらの国際共同研究グループ※は、植物の根毛[1]の長さを制御する転写因子[2]を発見しました。 根毛とは植物の根の表面に存在する毛のような器官で、根の表面積を大きくすることで、土壌から水や栄養素を効率的に吸収する機能があります。植物は根毛の長さを調節することで、土壌から吸収する栄養の量を制御しています。例えば、土壌中に栄養素が少ないときは根毛の成長を促進し、逆に栄養素が豊富に存在するときは根毛の成長を抑制します。そのため、根毛の長さを制御することは植物がさまざまな環境で生育するための重要なメカニズムと考えられます。しかし、その詳しい分子機構は明らかではありませんでした。 今回、国際共同研究グループは、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて、GTL1という転写因子が根毛の成長を止
要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター細胞機能研究チームの池内桃子訪問研究員、柴田美智太郎訪問研究員、杉本慶子チームリーダーらの国際共同研究グループ※は、植物の器官再生を司る遺伝子制御ネットワークの全体像を明らかにしました。 植物は高い再生能力を持っており、小さな植物片から個体全体を再構築できることがあります。私たちはこの植物の再生能力を広く利用して、組織培養[1]によるランやシクラメンなどの花卉(かき)植物の大量生産、遺伝子導入による青いバラの作出などを行なっています。一方、農作物の中には組織培養が難しいものもあり、新たな組織培養技術の開発が求められています。新たな技術の開発には、植物が再生する基本的な仕組みを解明し、再生の過程で働く多くの遺伝子群の複雑なネットワークの全貌を捉えることが重要です。 今回、国際共同研究グループは、酵母ワンハイブリッド法[2]を用いて遺伝子同士の
要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター機能開発研究グループの篠崎一雄グループディレクター、明賀史純研究員らの国際共同研究グループ※は、植物の光合成を担う光化学系Ⅱ複合体(PSII)[1]の分子集合に関与する新しい因子を発見しました。 植物、藻類、光合成細菌は光合成を利用して、太陽エネルギーを化学エネルギーに転換し、有機物を合成します。光合成は非常に複雑な生化学プロセスのため、これまで完全には理解されておらず、特に複雑なPSIIの新しい合成過程や、光エネルギーの過剰吸収による損傷後のPSIIの修復過程については、不明な点が多く残されています。PSIIに含まれる集光性クロロフィルタンパク質複合体(LHC)[2]は、PSIIに結合して光を吸収し、そのエネルギーを光合成へ供給します。一方、LHC様(Lil)タンパク質は、光合成に必要なタンパク質の仲間であると考えられていますが、機能につ
要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター セルロース生産研究チームの高萩航太郎大学院生リサーチ・アソシエイト(横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科)、持田恵一チームリーダー(横浜市立大学大学院客員准教授)らの研究チーム※は、イネ科草本の異質倍数体種[1]とその祖先二倍体種[2]を用いた生物学的実験と情報学的な解析から、異質倍数体種が示す高温ストレス耐性に関連する、祖先二倍体種から受け継いだゲノム上の特定の遺伝子群の初期ストレス応答を明らかにしました。 植物ゲノムの異質倍数化[3]は、新たな種の誕生に重要な役割を担ってきました。近年の比較ゲノム研究から、地球の歴史において多くの植物種がゲノム倍数化[3]を経験したことが示され、ゲノム倍数化が種の環境適応性の向上に関与したとする仮説が議論されています。異質倍数体種の植物の環境適応メカニズムを理解できれば、植物の環境適応性を向上
要旨 理化学研究所(理研)情報基盤センターバイオインフォマティクス研究開発ユニットの笹川洋平上級センター研究員、團野宏樹センター研究員(研究当時)、二階堂愛ユニットリーダーらの共同研究チーム※は、大量の1細胞由来RNAを網羅的、高精度かつ低コストで計測する高出力型1細胞RNAシーケンス法「Quartz-Seq2(クォーツ・セックツー)」[1]を開発しました。 私たちの体は、数百種類の細胞が適切に混ざり合って構成されています。体の臓器が数十年にわたって正常に働くためには、必要な細胞を必要なだけ供給する幹細胞が必要ですが、臓器には幹細胞がごくわずかしか含まれていません。多種多様な細胞集団や希少な細胞の機能を理解するためには、一つ一つの細胞の特徴を調べる必要があります。その方法として、1細胞ごとにRNAの種類と量を計測する「1細胞RNAシーケンス法(1細胞RNA-seq)[2]」があります。たく
要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター行動遺伝学技術開発チームの糸原重美チームリーダー、黒木暁リサーチアソシエイト、吉田崇将客員研究員、細胞機能探索技術開発チームの宮脇敦史チームリーダー、早稲田大学大学院先進理工学研究科生命医科学専攻の大島登志男教授らの共同研究グループ※は、マウスを用いて、多感覚刺激に対する大脳皮質の新たな神経応答を発見しました。 複数の知覚情報の統合は、外界の情報を正確に素早く得る手段であり、高次脳機能の根幹をなします。これまで、大脳皮質の多くの領域におけて複数種類の感覚刺激(多感覚刺激)に対する応答が報告されていましたが、これらの領域がどのように連携して感覚情報を統合しているのか、明らかではありませんでした。 今回、共同研究グループは、信頼性の高い光学シグナルを興奮性細胞もしくは抑制性細胞選択的に発する遺伝子改変マウスを新たに作製し、感覚刺激がない状態と多感
要旨 理化学研究所(理研)計算科学研究機構データ同化研究チームの三好建正チームリーダーと本田匠特別研究員、気象庁気象研究所の岡本幸三室長らの共同研究グループ※は、スーパーコンピュータ「京」[1]と気象衛星ひまわり8号による観測ビッグデータを用いて10分ごとに更新する気象予測手法を開発し、台風や集中豪雨、それに伴う洪水の予測への有効性を確認しました。 2015年7月7日に運用が開始された静止気象衛星ひまわり8号は、従来の衛星ひまわり7号の約50倍のビッグデータを生み出す高性能センサを搭載し、10分ごとに丸い地球全体を撮像します。これまで、静止気象衛星から観測される赤外放射輝度[2]データを、雲の領域(雲域)も含めた全天候で数値天気予報に直接利用することは、困難でした。このため、気象庁など世界の現業の天気予報センターの数値天気予報システムでは、連続する雲画像から雲の動きを追跡して推定する風向・
要旨 理化学研究所(理研)計算科学研究機構プログラミング環境研究チームの佐藤三久チームリーダー、來山至テクニカルスタッフⅠ、情報基盤センター計算工学応用開発ユニットの五十嵐潤上級センター研究員らの国際共同研究グループは、次世代スーパーコンピュータ(スパコン)でヒトの脳全体の神経回路のシミュレーション[1]を可能とするアルゴリズム[2]の開発に成功しました。 脳を構成する主役は神経細胞です。神経細胞は電気信号を発して情報をやりとりする特殊な細胞です。その数はヒトの大脳で約160億個、小脳で約690億個、脳全体では約860億個にのぼります。神経細胞同士はシナプス[3]でつながり合い、複雑なネットワーク(神経回路)を形成しています。しかし、現在の最高性能のスパコンをもってしても、ヒトの脳全体の規模で、神経細胞の電気信号のやりとりをシミュレーションすることは不可能です。 今回、国際共同研究グループ
要旨 理化学研究所(理研)計算科学研究機構・複合系気候科学研究チームの佐藤陽祐客員研究員(名古屋大学大学院工学研究科助教)、富田浩文チームリーダーらと、東京大学大気海洋研究所の鈴木健太郎准教授、九州大学応用力学研究所の竹村俊彦教授、国立環境研究所地域環境研究センターの五藤大輔主任研究員、宇宙航空研究開発機構地球観測研究センターの中島映至センター長らの共同研究グループ※は、スーパーコンピュータ「京」[1]を用いた超高解像度全球大気シミュレーションにより、大気中の粒子状のチリが雲に与える影響を正確に再現しました。 大気中に存在する粒子状の物質(エアロゾル[2])は、森林火災などの自然活動や化石燃料燃焼による人間活動によって大気中に放出されます。このエアロゾルが大気中で雲の核となって雲粒を形成するため、雲のでき方や雲のライフサイクルはエアロゾルに依存します。これまで、エアロゾルの濃度が増加すると
春分の日の21日、桜が咲き始めた東京などでも雪が降った。雪が降れば、みんなそれに気づく。一般市民に雪の結晶をスマートフォンなどで撮影して送ってもらい、気象学の研究に役立てよう。2016年度から取り組みを始めた市民参加型の「関東雪結晶プロジェクト」のまとめを気象研究所が22日、発表した。2016年から17年にかけての昨冬に市民から寄せられた雪結晶の写真は1万枚を超え、そのうち7割が研究に使える有効なものだったという。 空気が上昇すると、冷えて、含まれていた水蒸気が氷や水の小さな粒になる。これが雲だ。この氷の粒が大きくなって落ちてきたものが雪。雪の結晶は、雲ができる場所の気温や湿度によって、角柱状になったり、木が枝を伸ばしたような樹枝状になったり、さまざまな形になる。逆にいうと、地上に落ちてきた雪の結晶の形から、その結晶が作られた上空の気象が推定できる。 雪が首都圏で降れば、交通の乱れをはじめ
お腹が空いてでも甘いものじゃない、そんなにカロリーがないものって世の中なんで少ないの??? ネットで調べると甘いもの食べたい人がどうにかカロリーやら糖質やら少ないものをってのが多いけど 甘いものはいらなくて、ただ空腹を満たしたい。だがそれなりに美味しいもので、カロリー控えめでって超難しい ナッツとかヨーグルトとかって甘いもの食べたい時に食べるものって感じでなんか違う 肉まんとかマックのポテトとか味的にはぴったりだけどいろんな意味でアウトだし 肉が入ってない肉まんとかこうがつっと食べられるけど甘くないみたいな チョコパイ程度の満足感を、甘くないものでっていうか 今の所チーカマが一番手軽だけどなんだかなー 追記 えっなんで今更こんなに反応が!?だけどみんなのコメント参考になります感謝! 最近はこんにゃくチップスを自作するに至ってます!
犬好きだから、猫好きだから、食べるなんて有り得ないっていうのはよく聞くが、それってどれくらい一般的な感覚なんだろうか。 自分は多分犬も猫も食べられると思うのだが、それってすごくやばい冷たいイカれた人間なのかって不安になってきて知りたくなった。どうだろう? 犬も猫も飼った経験はない。親戚や友人の家でモフモフさせてもらったり、お散歩させてもらったことがある程度。でも本当は飼いたい。経済的に余裕ないから飼わないだけで、犬も猫もめっちゃ好き。全く知らん人の飼育ブログをフィード購読してるし、youtubeでもチャンネル登録してるぐらいには好き。 でも食べられる。さすがに犬や猫を見て「あ、美味しそうー!」とかいう発想はしないが、異国の地で犬や猫の料理を出されたら普通に食べる。国内でも珍味レストランだったら興味津々で食べる。 前にワニ食ったことあるけど、すごいプリプリで旨かった。もう一度食べたいくらい。
農林水産省は27日、2018年産米の作付け見通しをまとめた。17年産実績と比べ、7割超の36都道府県は前年並みで、増加は東北を中心に6県にとどまる。18年は50年近く続いた減反がなくなる初年度。高値で推移してきたコメの値崩れを回避しようと、前年比で横ばいを計画する産地が目立つ。17年産のコメの作付面積は国内全体で137万ヘクタール(主食用)。18年産は都道府県ごとに「生産の目安」を公表してきた
全国農業協同組合連合会(JA全農)は22日、業務用野菜卸大手のデリカフーズホールディングス(HD)と業務提携したと発表した。外食チェーンなどが使う業務用野菜の国内産地を連携して広げるほか、物流施設を共同で利用する。共働きや単身世帯の増加で高まる業務用の需要を取り込む。JA全農によると
能登半島地震から二十五日で十一年。地震をきっかけに故郷へ戻った石川県輪島市門前町の竹内毅さん(35)は、地元の耕作放棄地を引き受け、父親と二人三脚で米作りに取り組む。人口流出が加速する中、ブランド米で自立した農業を実現し、「奥能登に若者の帰る場所をつくりたい」と誓っている。(武藤周吉) 日本海と低い山々に挟まれた諸岡地区。緩やかな傾斜地には棚田が広がり、秋には黄金色の稲穂が一面に広がる。毅さんたちはこのうち二十五ヘクタールの水田で作付けをし、年間約百十トンの米を出荷している。
文部科学省は地域の国公私立大学をグループ化し、新法人を設立して一体的に運営する新しい大学再編制度の導入を決めた。 経営基盤を強化し、グループの強みや特色を打ち出す一方、大学の破綻時には学生や教職員の受け皿の機能も果たす。文科省は月内にも中央教育審議会の部会に案を示す方針で、来年の通常国会に新法案を提出し、2020年度の運用開始を目指す。 文科省の構想によると、新しく設立されるのは一般社団法人「大学等連携推進法人(仮称)」。文科相が新法に基づいて認定する。国公私立大を運営する国立大学法人、公立大学法人、学校法人はそれぞれ運営費を拠出し、理事や職員を派遣。理事は各大学の学長や副学長を想定しており、理事会を中心にグループ全体の運営方針を決める。
ナガバノイシモチソウ(Drosera toyoakensis)の花を訪れたヒメヒラタアブ。(写真提供:田川一希) モウセンゴケが生きた昆虫を捕らえている場面に遭遇するのは、さほど珍しいことではない。食虫植物がやせた土壌から得られる少ない養分を補うために、昆虫から養分を摂取することもよく知られている。 ただしそうした光景の裏側には、食虫植物の狡猾な策略があるのかもしれない。科学誌「Ecological Research」に九州大学の田川一希氏らが発表した論文によると、日本の湿地に生息する2種のモウセンゴケは、近くに生える植物の花に引き寄せられてきた昆虫を盗み取っているのだという。(参考記事:「投石器方式で獲物を放り込む食虫植物」) これは、これまで動物でしか確認されていない「盗み寄生(労働寄生)」の例だと考えられる。「盗み寄生」の状態にある生物は、他の種から食物を手に入れる一方で、相手には何
ワタリガラスの飛行能力は高く、アクロバティックな飛び方ではハヤブサやタカにも引けを取らない。(PHOTOGRAPH BY JOHN MARZLUFF) ワタリガラス (Corvus corax) は、特に珍しい鳥ではない。だが進化の道筋はかなり珍しいことが、最新の研究で明らかになった。 科学者たちが研究に使ったのは、過去20年近くかけてワタリガラスから採取したDNAサンプルだ。それは、北米西海岸のワタリガラスの祖先が、遺伝的に異なる3つの集団に分化していたことを示していた。さらに、そのうちの2つの系統が1つに合わさり、分化を逆戻りする過程の最中とみられるという。研究結果は3月2日付けの学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。 「長い間、私たちは種の進化を木の枝分かれのように考えがちでした。1つの枝から、新しい種が2つに分かれるというふうに」と、研究を主導した米スミソニアン保
新たに見つかったエナンティオルニス類の復元図。体長は5センチほど。羽根の証拠は見つかっていないが、可能性として描かれた。(PHOTOGRAPH BY RAUL MARTIN) およそ10年前、スペイン中部の湖の底で、鳥のひなの化石が発掘された。最近の分析により、この化石が、今から約1億2700万年前のほぼ完全な鳥の骨格であることが明らかになった。地質年代で言えば中生代、恐竜がいた時代である。(参考記事:「恐竜時代のひな鳥を発見、驚異の保存状態、琥珀中」) この鳥は、エナンティオルニス類という原始的な鳥類だ。現生の鳥に似ているが、顎には歯があり、翼には指と爪があった。化石のひなの体長は5センチほどで、生きていたときの体重はわずか10g程度だったと考えられる。これまでに見つかっている中生代の鳥類の化石としてはおそらく最小だ。 英マンチェスター大学の上級研究員ファビアン・ノル氏が3月5日付けの学
インド北東部、メガラヤ州。「雲の住みか」という意味の名前を持つこの州では、モンスーンの季節になると、エメラルド色の谷や深い渓谷を雨水が勢いよく流れる。アッサム地方とバングラデシュに挟まれたこの高原は、地球でも有数の多雨地帯。その一帯に住むカシ族は、森に深く根ざした生活を営む。 近代的な建築資材が利用できるようになるずっと前から、カシ族は荒れ狂う川を超えて点在する村々をつなぐ巧みな方法を生み出していた。インドゴムノキの根を用いた「生きている橋」だ。(参考記事:「世界で最も素晴らしい橋12選」) 確かな支えとなるように、木は両岸に植えられる。そして、15年から30年ほどをかけて、竹製の仮の足場に沿ってその根を這わせ、橋をかける。やがて湿度と歩行により土が踏み固められ、根は絡まり合って太く、強くなる。完成した橋は、川や谷の5メートルから75メートル上にかかり、かなりの重さにも耐えられる。一度に最
思い出してみてほしい。いつも使っているカップに水を注ぐ音、それから、同じカップにお湯を注ぐときの音を。 きっと水と比べ、お湯を注ぐ音は少しこもったような低い音がすると思う。あえて擬音語にすれば、水は「シャー」、お湯は「ジョー」という感じだ(個人差あり)。 これは主観的な違いではない。不思議なことに、温度が変わると本当に音が変化してしまうのだ。 原因は「粘度」 結論からいえば、鍵は「粘度(ねんど)」、要は粘り気だ。水はあたためると粘度が下がり、容器に注がれたときの挙動が変わる。その変化が、音にも現れるのだ。 イメージしにくいかもしれないが、例えば、ボウルの中で卵をかき混ぜる音と、水をかき回す音はかなり違うだろう。それと似たようなことが、水とお湯でも起きているのだと考えてほしい。 48秒ごろから、注ぐ音の聞き分けクイズ 冷たい水の方が粘っこい 粘度は流体力学(液体や気体などを扱う力学)で考えら
海洋研究者のチャールズ・ムーア氏が、ゴミの混ざった水のサンプルを手にする。1997年にムーア氏が命名した太平洋ゴミベルトから採取したものだ。(PHOTOGRAPH BY JONATHAN ALCORN, BLOOMBERG/GETTY) 太平洋ゴミベルトは世界でもっとも多くのゴミが漂う海域だ。米国カリフォルニアとハワイの間にあり、面積は日本の倍以上と言われる。(参考記事:「太平洋ゴミベルトの“ゴミの渦”」) このたび発表された調査の結果、太平洋ゴミベルトに漂う7万9000トンに、これまで考えられていた以上に漁具が含まれることが判明した。この論文は3月22日付けの学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。 論文によると、ゴミベルトに浮かぶプラスチックの数は1.8兆個と推定され、そのうちの94%を0.5~5ミリまでのマイクロプラスチックが占める。だが、これは重量では8%ほど。ゴミの
チョウチンアンコウの仲間が深海で交尾をしている、きわめて珍しい光景が撮影された。 映像は海洋科学の振興を目的とするNPO、レビコフ=ニジェレル財団が撮影、学術誌「Science」のオンライン版に公開された。北大西洋の水深800メートルの海中を、ヒレナガチョウチンアンコウの1種であるCaulophryne jordaniのメスが、ゆらゆらと泳ぐ様子が写っている。よく見ると、小さなオスがメスのお腹にぶら下がっている。(参考記事:「豪州沖の深海生物:“毛深い”アンコウ」) このミステリアスな深海魚が生きたまま見つかることはほとんどない。写真家のキルステン・ヤコブセン氏とヨアヒム・ヤコブセン氏は、2016年8月にポルトガル領アゾレス諸島のサンジョルジェ島付近で5時間にわたる探査を行い、その最後に収めた映像を米ワシントン大学水産学部の名誉教授テッド・ピーチ氏に見せた。それから1年以上を経て、この貴重
女性声優 @ssig33 ブラタモリって見ててすごい辛い気持ちになって、何かというと、タモリが勉強をやめたタイミングがあるというのが明確に見せつけられるんだよな。あの人ここ 15 年ぐらいの学説全然カバーしてないんだわ。人の好奇心が死んだ瞬間というのがあの番組には表れていて本当に辛い。 2018-03-24 20:13:34 ちちゃん @chihiro19981228 @ssig33 地理や地学の分野の学説のことですか?その分野って、ここ15年で大きな進展があったんですか?よほど劇的な変化があったならともかく、少しずつ新しい説が出てきた程度だと、素人は勿論、大学の研究者でも年輩の人はカバーしてないんじゃないですかね。そこまで辛く思う必要はないのでは? 2018-03-24 22:07:50 ちちゃん @chihiro19981228 @ssig33 分野によるかとは思いますが、15年以内の
ダーウィンが来た! @nhk_darwin 【25日19時半・空飛ぶ魚】 最近、日本の海で、十字架のような謎の飛行物体が目撃されている。 正体を追って捜索すると、魚と鳥の前代未聞の空中戦に遭遇! 研究者も驚く奇想天外な飛行物体の正体とは! #ダーウィンが来た 詳しくは↓ cgi2.nhk.or.jp/darwin/article… 2018-03-19 11:30:42 リンク cgi2.nhk.or.jp 大捜索!謎の空飛ぶ十字架 ─ ダーウィンが来た!生きもの新伝説 NHK NHK総合・日曜夜7:30から放送中!最近、日本の海で、十字架のような謎の飛行物体が目撃されている。正体を追って捜索すると、魚と鳥の前代未聞の空中戦に遭遇!研究者も驚く奇想天外な飛行物体の正体とは! 296
自民党が25日の党大会の出席者に記念品として配った安倍晋三首相の似顔絵入りマグネットが話題になっている。冷蔵庫などに貼って、水性ペンでメモができ、拭いて消せば何度も使えるため「書いて消せる!」という言葉が添えられた。だが、森友学園問題で財務省の決裁文書の文言が消されるなど改ざんが発覚した直後という間の悪さに、党内には自嘲の声も聞かれる。 党大会の会場で初めてマグネットのことを知った党本部職員の一人は、「見た瞬間、『まずい』と思った」という。「改ざん発覚前から準備していたのだろうが、やめられなかったのか。それとも『やましいことはない』と判断したのか……」。党大会では、司会の国会議員が「家庭や職場でのメモとして、何度も使うことができますので、ぜひご活用下さい」とアピールしていたが、ある同党国会議員の秘書は「このタイミングで冗談にもならない……」。
(CNN) 米首都ワシントンで開かれた「私たちの命のための行進」で演説に立った高校生、エマ・ゴンザレスさん(18)。フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件で死亡した同級生ら17人の名を読み上げると、そのまま壇上で沈黙した。 6分20秒。 犯人が銃撃を続ける間、教室に隠れて身を潜めていた時の感情を、ゴンザレスさんは沈黙で表現した。ある専門家はこの演説を、「米社会運動史上、最も声高な沈黙」と評した。 「私は18歳のキューバ系で、バイセクシュアルです」。ゴンザレスさんは米ファッション誌ハーパーズバザーに寄せたエッセーで、自己紹介をそう切り出している。 2月14日、フロリダ州マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で銃乱射が起きた時には、講堂に隠れて事件に関する情報をグーグルで検索し、警察が駆けつけるまで、周りにいた生徒たちを励ました。 父は1968年にキューバから米ニューヨークに亡命した弁護士。母は
定期的に変えるのはかえって危険――。総務省がインターネット利用時のパスワードについて、従来の"常識"を覆すような注意喚起を始めた。「推測しやすい文字列になって不正アクセスのリスクが増す」というのが理由で、複雑なパスワードを使い続けるよう呼びかけている。方針転換に困惑する声も少なくない。「定期的にパスワードを変更しましょう」。3月1日、総務省の「国民のための情報セキュリティサイト」からこんな記述
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く