株式市場に何かあったのか知りませんが、世間は騒がしい限りです。興味と貯蓄が無い私には1945年以降の世界経済なんてどうなっても構いません。ということで戦前のイギリスで発生した航空機バブルのお話をちょっとだけいたします。 1933年からの航空再軍備と航空技術の発達はイギリス国内の航空機工業関連株を予想外に高騰させます。とはいうものの航空機工業の現状は1920年代以来の細々としたもので新型機の開発も停滞すれば既存機の増産さえ思うにまかせない情けない有り様でしたから、株価の高騰に見合う現実は何一つありません。それなのに株価の上昇だけが先行したのは当時のイギリス航空機工業界で株式を公開していたのはホーカー、フェアリー、ロールスロイス、デハビランド、ハンドレページ、ネピアの6社でしかなく、株式資本はそれら全ての合計で376万ポンドしかありません。スーパーマリンはビッカースの子会社ですし、アームストロ