北極海の温暖化は20世紀に入るとともに始まっていたとする新たな研究が発表された/Ekaterina Anisimova/AFP/Getty Images (CNN) 北極海は20世紀の始まりから温暖化しており、これは従来の観測による想定を数十年さかのぼるとする新たな研究結果が発表された。 24日刊行のサイエンス・アドバンシーズ誌に掲載された研究論文によると、温暖な大西洋の海水の範囲が拡大し北極海に流れ込む「大西洋化」現象の結果、調査対象域の北極海の水温は1900年以降2度前後上昇しているという。 論文著者で英ケンブリッジ大学の地理学助教を務めるフランチェスコ・ムスキティエロ氏は、この結果に懸念を表明。実際の温暖化の時期が早まれば、現在科学者らが気候変動予測に用いているモデルに欠陥が生じる可能性があるためだ。 今回研究者らが使用したのは、グリーンランドの東に位置するフラム海峡の海底堆積(たい
