大阪府寝屋川市で2010年1月、1歳8か月の三女に暴行し、死なせたとする傷害致死罪に問われた父親の岸本憲(あきら)(28)、母親の美杏(みき)(29)両被告の裁判員裁判の判決が21日、大阪地裁であった。 斎藤正人裁判長は「児童虐待は大きな社会問題で、今まで以上に厳しい刑罰を科すべきだ」と述べ、両被告に対し、いずれも求刑(懲役10年)を超える懲役15年を言い渡した。 判決によると、両被告は共謀。同月27日未明、憲被告が自宅マンションで三女の瑠奈(るな)ちゃんの頭を平手で強くたたき、床に頭を打ちつけさせ、同3月、頭部への強い衝撃で脳が腫れる「脳腫脹(しゅちょう)」で死亡させた。