静岡県警御殿場署は29日、同県御殿場市の30歳代の男性を詐欺容疑で誤認逮捕し、約50分後に釈放したと発表した。 発表によると、男性は御殿場市の飲食店を訪れ、常連客の男性に所持金がないことを話し、常連客の男性が代金を支払ったウーロンハイ1杯(400円)を飲んだ。おごってもらった男性が名乗らずに立ち去ろうとしたため、70歳代の男性店主が立腹し、午後3時15分頃、同署に無銭飲食と通報。駆けつけた同署員が男性に事情を聞いたところ、氏名などを言わずに立ち去ろうとしたため、詐欺の疑いで現行犯逮捕した。逮捕後、常連客の男性が飲み代を代わりに支払ったことが分かった。 同署の三森美津広副署長は「現場で取るべき措置を取ったが、結果として誤認逮捕となり遺憾。指導を徹底し、適正かつ適法な職務執行に努める」と話した。