8月14日号の特集のため、編集部内にボットに感染したパソコンを用意して挙動を調べました。ボットは非常に厄介な不正プログラムです。一度感染すると見つかりにくいし、ボットの操り手がその気になればインターネット越しに機能をアップデートすることもできます。その「何でもあり」ぶりには「クラッカーの皆さんはこの知的エネルギーを合法的な何かに使えばいいのに!」という呆れを通り越してうっかり感心してしまうほどです。 しかし実際に編集部でボットが動くさまを見ると、「不正プログラムに付ける形容詞としては不謹慎だけど面白いな!」としみじみ。例えばボットに感染したパソコン(A)から入力した検索キーワード、URL、メールアドレスやパスワードなどが、ボットの操り手のパソコン(B)に次々と表示されるさまは怖さひとしおです。 悩ましいのは、こういう動いてこそ怖さが実感できるようなテーマを雑誌(静止画)で紹介するのは難しい