評価:95点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 山形国際ドキュメンタリー映画祭日本プログラムで統合失調症に関する作品『どうすればよかったか?』を観た。本作は、『とりもどす―囚われのアイヌ遺骨―』や『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペツコタン』とアイヌに関するドキュメンタリーを作ってきた藤野知明監督が、統合失調症を患った姉と家族を撮ったものである。20年以上に渡り撮影を行い昨年、姉が亡くなったことで本作は完成した。事前に、知人からこのドキュメンタリーは凄まじいぞとうかがっていたのだが、想像以上に壮絶な内容であった。 『どうすればよかったか?』概要 1983年、当時24歳の姉に統合失調症の症状が現れた。しかし両親はそれを認めず、精神科を受診させることなく姉は家に引き籠った。やがて両親は玄関に南京錠をかけ、姉の外出を阻止するようになった。両親の態度を疑う弟は、その責任を問うためにキャメラを