松沢哲郎 霊長類研究所教授、林美里 同助教、齋藤亜矢 中部学院大学准教授、竹下秀子 滋賀県立大学教授らの研究グループは、チンパンジーと人間のお絵かきの発達について比較したところ、チンパンジーも絵を描くのが好きですが、人間だけが想像をもとにした絵を描くことがわかりました。 本研究成果は、「Child Development」の電子版に掲載されることになりました。 本研究から、チンパンジーの描画について深く知ることで、人間の描画の発達の特徴が見えてきました。いわゆる非定型と呼ばれる、障害をもったお子さんたちの描画についての研究が進み、理解が深まるでしょう。また、これまで言語や道具や家族について語られてきた人間の本性が、絵画・描画・お絵かきという分野にあることが明確に示されたと思います。 今後は、人間の子どもやチンパンジーの同属別種であるボノボとの比較研究に進みます。 概要 これまでの研究から、