厚生労働省は23日、国として事実関係を検証するため、診療を断った7病院に対し、聞き取り調査をする方針を決めた。都と共同で、24日から順次行うという。舛添要一厚生労働相も同日午前、都立墨東病院を視察する。 調査対象は墨東病院のほか、慶応大病院(新宿区)▽日赤医療センター(渋谷区)▽順天堂医院(文京区)▽東京慈恵会医大病院(港区)▽東京慈恵会医大青戸病院(葛飾区)▽日大板橋病院(板橋区)。新たに拒否が判明した東大病院(文京区)や、妊婦のかかりつけだった「五の橋産婦人科」(江東区)も調査する予定。緊急時の受け入れの照会回数などを調べ、妊婦を含む救急患者の受け入れ態勢の実態を検証することにしている。 厚労省は診療拒否した病院が、産科医療の基幹的施設などである事態を重くみて、調査に乗り出すことを決めた。