今も走る能勢電鉄1700系

阪急2000系2100系を譲り受けた能勢電鉄1700系は今や同電鉄の最古参車となり廃車が進んでいるが最後に残った編成が今も活躍を続けている。他の車両と見比べると昭和時代の名残が強く見られる。

2023年9月14日撮影。絹延橋付近

同じく2023年9月14日。平野付近

本年1月7日に多田からまた乗る機会があった。多田にて

車内に入ると

1707車端部に貼られている製造銘板。ナニワ工機昭和37年の表示。もはやこの社名を称した銘板を有している車両は全国的にも数えるほどしかない。アルナ工機への名称変更を経て会社は消滅。今年で製造63年!

 

中間車1787の連結面は広幅貫通路が今も残っている。これも現在の阪急の車両では見られないものだ。

同じ1787の鎧戸型の遮光カーテン。かつての阪急の標準だったが最近は布製に代わってきている。

登場時は阪急神戸線宝塚線を走っていたが当時は架線電圧が600Vであり昭和43年神戸高速を介して阪急・阪神・山陽の3社直通開始にあたり共通化のため1500Vに昇圧工事がなされた。そのような経緯を体験した車両は親会社の阪急ではすでになくなっている。これが最後の生き残り。しかしこの編成の活躍期間ももう長くはない。今のうちである。

1700系の別の写真

⇒ 能勢電鉄47年の歳月 - awatembowの日記