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米TCL、最新ミニLED技術を搭載した“手頃でプレミアム”な「QM6K」

米TCL Electronicsは6日、最新の量子ドット×ミニLED技術(QD-Mini LED)を搭載した2025年モデルの液晶テレビ「QM6K」シリーズを発表した。価格は、98型が3,499.99ドル、85型が1,999.99ドル、75型が1,299.99ドル、65型が999.99ドル、55型が799.99ドル、50型が749.99ドル。同社では“手ごろな価格のプレミアム”と位置付けている。

TCLが持つPangu Labで開発した新しい超高エネルギーLEDチップを採用。これにより、明るさ出力は53%以上、光効率も10%向上させたという。新チップに合わせ、新しい凝縮マイクロレンズも作成。

これら再設計されたバックライトシステムにより、バックライトと拡散版の間の光学距離が最小化。光学距離が短くなったことでハローを抑制し、明部と暗部の境目の部分も、鮮明でシャープなエッジを生むという。また新しいバックライトシステムでは均一性が143%向上し、ブルーミング制御も18%以上向上させた。

使用する液晶はCSOT HVAパネルで、競合他社よりも最大5倍優れた7,000:1のネイティブコントラストを提供。このパネルにTCLの量子ドット技術を組み合わせることで、10億色の色彩と、最大98%以上のDCI P3カバー率、10万時間以上の視聴時間を可能にしている。

2025年モデルでは、複数の進化要素を追加。1つはゼロ遅延過渡応答で、入力信号とバックライト応答の間の実質的な遅延を削減。これにより、残像のない高いピーク輝度を実現できるとする。

もう1つが、コントローラーの高ビット化。双方向23bitバックライトコントローラーにアップグレードしたことで、各LEDの輝度を65,000レベル以上細かく制御できるようになった。

さらに、新しいダイナミックライトアルゴリズムを導入。入力ビデオ信号をインテリジェントに最適化し、SDR信号をほぼHDRレベルでレンダリング。コンテンツのメタデータに関係なく、一貫して優れた画質を実現するという。これら技術を総称し、新しいTCL Halo Control Technology Suiteと名付けている。

この他にも、144Hzネイティブリフレッシュレートやゲーム向けの「ゲームアクセラレータ288」「最大288VRR」のサポート、Dolby Visionフィルムメーカーモードなども備えている。