1月に初めて新幹線撮影をした際、使用したカメラはSonyのAPS-Cモデルであるα6700とレンズはSIgmaの100-400だった。α6700はAIによる被写体認識は充分優秀だが、連写機能としては秒間11コマということもあり、目前を200km/h以上で駆け抜ける新幹線を撮るには少々不足を感じた。
改めて今回、CANONの連写番長である、EOS R6 Mark2でその実力を試すべく米原駅にて撮影することにした。
あいにくとこの日は寒波が来る予報だったが雪はまだ降っておらず、雪を巻き上げて走行する様子は撮ることができなかった。
使用するレンズはRF100-500mm F4.5-7.1L IS USMでほぼ望遠端で撮影。F値が7.1で暗くなるが、ISO感度を640〜1000程度とし、SSは1/2500~1/3200、全て電子シャッターにて撮影した。
AFについては被写体(運転台)を捉えてからはほぼ外すことなく高速で接近する新幹線を追従してくれる。
昔の場合だとこのような高速で動く列車を撮るには、予めシャッターを切る場所付近を決めておいてその場所にピントを合わせて撮る、いわゆる「置きピン」をしていたが現在のAF追従性能のおかげで全くといって良いほどその必要がない。
撮りたい画角を決めれば、あとは被写体をカメラが認識、AFを作動させれば一意のタイミングでシャッターを切るだけ。 また、秒間40コマあるので障害物などの邪魔があっても都合よくセレクトできるので失敗が最小限になる。
同じ画角に複数の被写体(列車)がある時はどちらも認識するが、概ね手前の方を優先的に認識するので主題の方を認識した時点でシャッターを半押ししてAFを作動させるとそちらを追ってくれる。
R6Mark2が出た時、認識する被写体に飛行機、鉄道が追加されたおかげで従来よりもましてAF性能が向上し当時の上位機種であるR3よりも性能が上回ったと言われていた。 とりわけAI(CanonはDeep Learingと言っているが)技術を駆使した被写体認識性能は注目の的だった。 あれから2年以上経過して、昨年、R5Mark2, R1がより性能を向上させてリリースされている。
R6Mark2は上位機種で採用されている、裏面照射型、積層型センサーを使っていないが、暗所での撮影にも強く、電子シャッター使用時でも比較的ローリング歪みは抑えられている。
そのためか、前型のR6に比べて画質が少し劣るという評判もあるが、下の写真のように明暗がくっきり表現できるくらいの画質も得られる。
普段、飛行機を撮ることをメインに使用しているこのカメラだが、新幹線を撮影することで改めて性能の高さを実感できたように思う。