週末の過ごし方
気持ちを伝える最高のホワイトデーに!
エリア別で入手できるうれしい贈り物in東京
2025.02.28

2月の風物詩がバレンタインなら、3月はホワイトデー。本命はもちろん、たとえ義理チョコや友チョコにだって感謝の気持ちがこもっているもの。その気持ちに応えるべく、ホワイトデーにはちょっとしたサプライズ感のある贈り物はいかがでしょう。エリア別に、特別感ある贈り物を集めました!
取引先との良好な人間関係を願って
ストーリーまでエモい手土産

ビジネス関係の人からいただいたチョコレートへのお返しは、深い趣のある贈り物で好感度をぐっと上げましょう。
遠く埼玉県は飯能からえっちらとふたりの孫と一緒に「さあ、もうすぐお江戸だよ」と励まし合って九段坂までやって来た初代。1818年に九段の地に創業したのが菓子商『榮太樓總本鋪』の始まりです。日本橋のたもと、現在の本社がある場所に開業したのは1857年。商業の街、日本橋で、みっちりと餡が詰まった食べ応えのあるきんつばや大福、忙しい人夫がささっと軽食として食べられるように作った、ぱっつりと歯切れのいい餅菓子が人気を博し、創業から200年余りという長い年月、庶民に愛されて現在に至ります。
長い歴史の間には、震災や戦争などで社屋がなくなるという事態にも直面。そのたびに再び従業員が集まり社屋を再建して……と、何度も立ち上がった歴史がある。

こうして日本橋の地に根を下ろす榮太樓。イチオシは日本橋の老舗企業同士のコラボ「日本橋餅」です。
『にんべん』の鰹出汁と共に炊いたみたらしだれを「榮太樓」のマンゲツモチで包み、『山本海苔店』の有明のりで巻いたもので、ふくよかなかつおだし香るみたらしだれは単なる甘しょっぱい“それ”とは異なり、深みのある味わい。榮太樓らしい餅の弾力、歯切れの良さ、そして有明のりの香ばしさが三位一体となり、お菓子というより軽食に近いような満足感。お江戸で働く人々が手軽に食べられて腹持ちがいいように、という初代の心が伝わってくる逸品です。

そしてもうひとつ。「日本橋餅」と一緒にぜひ贈りたいのが、「楼(たかどの)」。真四角をしているのは、高楼の礎石をモチーフにしているから。外側は黄身羽二重しぐれ餡、内側にはこし餡に包まれた渋皮付きの一粒栗が入っていて、こちらもなかなかずっしりしています。とはいえ、フォークを刺し入れるとほろりとほどけるやわらかさ。卵黄の風味とコクが口いっぱいに広がり、まろやかに餡と混ざり合うやさしい味わいです。栗も甘さ控えめで、大きめながら軽く味わえます。
それぞれの素材が互いに助け合って完ぺきな姿を成す「日本橋餅」と「楼」。協働するビジネスを盤石に、という願いを込めるのにぴったりではありませんか。
株式会社 榮太樓總本鋪
住所/東京都中央区日本橋 1-2-5
電話番号/03-3271-7785
営業時間/10:00~18:00
定休日/日曜日・祝日
URL/https://www.eitaro.com/
「おひとつどうぞ」とパントリーにさりげなく、
オフィスにもたらす至福のティータイム

人数が多いオフィスへのお返しは、どうしても量が多い箱入りお菓子を選びがち。共用エリアにずらりとお土産やお返しの品が並べられ、似たようなチョイスになってしまうこともあるでしょう。そんななかで燦然(さんぜん)と存在感を発揮するのは、『マンダリン オリエンタル 東京』の「ブレンドティー」でしょう!
今年20周年を迎えるマンダリン オリエンタル 東京の、開業時から館内のレストランやカフェなどで販売されてきたオリジナルのお茶で、同ホテルのシグネチャーとしてアイスクリームやお菓子に姿を変えて供されるなど不動の人気を誇ります。

オリエンタルなイメージで調合されたこのブレンドティーは、烏龍茶がベース。竜眼、ベルガモット、グレープフルーツのフレーバーを加え、華やかな芳香とさわやかな後味が特徴。燻製茶らしく香りを楽しむお茶で、その上品な香りは忘れがたくリピーターも多いそう。朝8時半から営業している1階のグルメショップのカフェでも人気で、近隣のオフィスで働く人たちが出勤前やランチタイムにちょっと立ち寄って買い求めていく姿も見られます。

そんなブレンドティー、グルメショップ内で購入可能。丸いおしゃれな缶に入った茶葉タイプ(50g 2052円/税込)と、ティーバッグタイプの展開で、ティーバッグは10個入り(1728円/税込)と25個入り(3456円/税込)があるので、オフィスの人数に合わせて買い分けて。そっとパントリーやカフェエリアのそばに置いて「おひとつどうぞ。〇〇(お名前)」と書いておけば、小さな、でも意外な贈り物に印象付けられる人も多いはず。社内にいながらにしてラグジュアリーホテルのかぐわしき一杯をいただける、そんな至福のときをプレゼントしましょう。
ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ
住所/東京都中央区日本橋室町2-1-1
電話番号/03-3270-8188
営業時間/11:00~19:00
モーニングセット 8:30(土日祝9:30)~10:30
定休日/無休
URL/https://www.mandarinoriental.com/ja/tokyo/nihonbashi/dine/the-mandarin-oriental-gourmet-shop
お礼がてらに誘う初デート
トリビア満載で盛り上がること間違いなし!

「えっ……! まさか、うそでしょ」。気になっていたあの子からいただいたチョコレート、ホワイトデーは初デートに誘う大チャンス! とはいえ、長時間のデートではなくさくっと、そしてスマートに誘うには、クラシックホテルのツアー付きランチなんていかがでしょう。
東京駅の駅舎にある『東京ステーションホテル』の2階にあるバー&カフェ『カメリア』では、3月31日までの限定「ヒストリカルランチツアー」(1万1000円/税・サ込)を開催中。1915年に開業し、今年110周年となる同ホテルの見どころを、スタッフに案内してもらうツアーとランチがセットになったプランです。

まずは12時に『カメリア』でのランチからスタート。3月31日までの期間限定開業記念コース“テイストオブトラックサイド”を味わいます。デザートを含む6コースランチで、アミューズブーシュから魚、肉と続くフルコースです。
メインコースまでのひとつひとつは小ぶりなサイズ。メインコースも黒毛和牛をローストと白ワイン煮込みの2つの調理法で堪能できるので、メニューを見ながら「どっちにしよう」と迷うことなく、ホテル自慢の味をいろいろ楽しむことができます。なかなかボリュームがあり、ゆっくり時間をかけてお話ししながら仲を深めるのにちょうどよい、2時間のランチタイムです。

食事の後はいよいよヒストリカルツアーへ。ホテルスタッフの案内で、歴史を振り返りながら館内を歩きます。たとえばバーでは終電を逃さないよう、時計の針を5分進めてあるお話や、ホテルゲストしか入れない場所から駅構内を望み、天井のレリーフについてデザインにまつわる細かい説明を聞いたりと、30分ほどのウォーキングツアーでも充実の内容です。ふだん何げなく通過してしまう東京駅を別の角度から眺めてみると、新しい発見がいっぱい。大人の初デートにぴったりの知的な話題でぜひ盛り上がってください!
東京ステーションホテル バー&カフェ カメリア
住所/東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号/03-5220-1951(予約専用電話)
営業時間/ランチ 月~金11:30~14:00 (14:00 L.O.)
土・日・祝 11:30~15:00 (15:00 L.O.)
ディナー 17:00~22:00 (20:00 L.O.)
定休日/無休
URL/https://www.tokyostationhotel.jp/
ヒストリカルランチツアー 文豪セットお土産つき
平日月曜~木曜ランチ 店内テーブル席限定
除外日/金曜・土曜・日曜・祝日
12:00 カメリアにてお食事開始
14:00ごろ~ 見学ツアー開始
※利用の3日前20時まで電話にて要予約
※1日3組限定 限定数に達し次第、受付終了
美しい字を書くあの人に
ぐっとくるハイセンスな贈り物

バレンタインの贈り物に、手書きのカードが付いていたら。字を書く人が少なくなったと言われるこの時代に、そんなステキな演出をしてくれるあの人には、その字をより美しく彩ることができる文房具が喜ばれそう。
京都の河原町に本店があるANGERSは、「上質な暮らし、美しいデザイン」をコンセプトとする雑貨のセレクトショップ。店舗ごとにテーマが異なり、KITTE丸の内の店舗は文房具や書籍を主軸に商品展開する「書斎」をイメージしているそう。ハイセンスなこだわりの文房具が世界中から集められ、さらにオリジナルデザインの品もあり店内を見ているだけでも楽しくなってしまうお店です。

たくさんの商品のなかでも「ほぅ」と見ほれてしまうのが、美しいガラスペンとインクの品ぞろえの多さ。どちらもフランスの『Herbin(エルバン)』社のもの。
ガラスペンは置き場所に困ってしまうから、と作られたオリジナルボックス(6500円/税込)もあり、北欧の壁紙を使用し、カラフルだけれど落ち着いたデザインが魅力。プレゼント用だけでなくそのまま収納箱として使えるようになっています。ガラスペン2本、インクを3本収納できるので、贈る人のイメージに合わせたカラーを選んでみては。

ちなみに、この丸の内KITTE店にはここだけのオリジナリティがあり、それもまたプレゼントにひと味添えてくれています。
まず、赤いポストをデザインした手ぬぐい。丸型ポストから現代のポストまで4つのポストのイラストが並ぶオリジナルデザイン。ANGERSのオリジナルデザイン手ぬぐいはいくつかありますが、このポスト柄はこの丸の内KITTE店でしか手に入らない特別感があっておすすめ。気軽なプレゼントにいかがでしょう。
また、ラッピングも切手と消印のようなスタンプをつけてくれるのですが、これもほかの店舗にはないサービスなので、東京土産としても喜ばれそうです。文房具や雑貨のプレゼントに迷ったら、ANGERSをちょっとのぞいてみて。
ANGERS bureau KITTE丸の内店
住所/東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー KITTE丸の内4階
電話番号/03-3217-2006
営業時間/11:00~20:00
定休日/施設に準じる
URL/https://www.angers.jp/shoplist/angers-marunouchi/
Text:Shie Iwasa