ドイツ・ベルリンで開催される世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA 2013」の開幕前日に行われた、ソニーのプレスカンファレンスにおいて、最新スマートフォン「Xperia Z1」が発表された。
製品の詳細なスペックなどはこちらの記事を参照してもらうとして、本記事ではXperia Z1の実機を実際に触った印象などを中心に、ファーストインプレッションをお届けする。
Xperia Zよりやや大きく重いが
持ちやすさはZ1が上
Xperia Z1は、サイズが約74×144×8.5mm、重量が約170gと、Xperia Zよりも大きく重くなっている(Xperia Zは約71×139×7.9mm/約146g)。重量的には、5型スマホとしてはトップクラスの重さで、実際にXperia Z1を持ってみると、結構重いという印象を受ける。Xpeiia Zとの違いは約24gではあるが、持ち比べると結構重くなったと感じる。
重量は約170gと、Zより24g重い。実際に手に持つと、ややずっしりと重く感じる。ただ、側面が液晶面から背面までなだらかな曲線となったことで、本体を手に持った時の感触が大きく変わった。ごつごつとした感触がなくなり、非常に持ちやすく感じる。筆者は比較的手が大きいため、片手でもなんとか操作できたが、手の小さな女性にはやや厳しい大きさかもしれない
それに対し、本体を手にした時の感触はXperia Zから、大きく変わっている。Xperia Zの側面はわずかに曲面ではあるが、角の部分が角張っていたこともあって、手に持った時にごつごつとした感触が伝わってくる。
それに対しXperia Z1は、側面が液晶面から背面までなだらかな曲面となっているために、手にした時のごつごつとした感触がない。この感触の違いもあって、個人的にはXperia Z1は数字ほど大きいとは感じず、逆にXperia Zより持ちやすいと感じたほどだ。とはいえ、Xperia Zより大型化しているのは事実なので、手の小さな女性などは、片手で持って使うのは少々つらく感じるかもしれない。
基本コンセプトを踏襲しつつデザインを変更
本体デザインは、シンメトリーで徹底的に無駄を省いた「オムニバランスデザイン」を採用し、Xperia Zのコンセプトをほぼそのまま踏襲する。側面がなだらかな曲面になったことで、デザイン的な印象はZからやや変わってはいるが、シンプルながら飽きがこないデザインは非常に好印象。なにより、安っぽさを感じる部分が一切なく、液晶面だけでなく背面にもガラスを採用することによる圧倒的な高級感は、他のAndroidスマホとは一線を画す部分と言える。
側面の電源ボタンは、Z同様に特徴的なアルミ素材の円形ボタンを採用しているが、ボタンのサイズはZよりやや小さくなっている。これは、側面がなだらかな曲線となったことが影響しているものと思われるが、ボタン自体は押しにくいということはない。
側面部分は、アルミ素材の削り出しで、剛性も圧倒的。本体をひねってみても、しなりや音がすることは一切なく、高い安心感がある。この側面部分はアンテナも兼ねているが、手に持った状態でもアンテナ感度が落ちないようにデザインされており、感度についての心配はないとのことだ。
また、イヤホンジャックがキャップレス構造になった点もうれしい変更点。Xperia Zではヘッドホン装着時にいちいちキャップを外すのが面倒だったため、これだけでも個人的には非常に大きな進化点と感じる。
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