今の仕事について数年経ち、
ここに備忘録代わりにまとめておく。
母もそこで事務長として共に働いていた。
だが、父の方は肩書は名ばかりで、
仕事と言えば昼間からYouTubeや悪質まとめサイトを眺めて過ごし、
気が向けば犬の散歩をするのがせいぜいという有り様だった。
田舎の名士として当然の嗜みのつもりなのか、
仕事中も「外回り」という名目で女とドライブに出かけたりするほど、
母の料理が気に入らないと言って、
増田のアゴは、幼い時に父親の気まぐれで殴られて以来ズレたままになっている。
8歳のクリスマスに、アンパン一つ食わせてもらうために土下座したこともあった。
灯油は、甘いんだ。だが、明らかに身体に入れてはいけない危険な甘さだ。
ある意味で増田は親父に良い教えを与えてもらったと思っている。
それも、都会の人間が夢見るような温かい土地などでは決してない。
まず、犯罪発生率が異常に高い。
口コミサイトなどを見ても、「県内最悪の治安」とのコメントが複数ある。
近隣からは、とあるフィクションの犯罪都市の名を取って「東洋の○○○○」と呼ばれているほどの治安の悪さだ。
村八分を恐れて警察沙汰を避け、泣き寝入りしている被害者も多く、
実際の状態は公表されている数字よりもはるかに悪いと思われる。
犯罪以外でもひどいことはまだまだある。
まともな神経をした人間なら顔をしかめるような、奇行・奇習のオンパレードだ。
雨どいにコンドームが詰められている。
これ見よがしにタトゥー(シール)見せびらかして歩いてた中年が、
お巡りさんに見つかって泣きながら職質を受けている。
この前の年越しの時などは、花火と太鼓と怒号が一晩中響き渡っていた。
しかもこれは伝統などでは全然なく、近年になって捏造されたインチキな行事なのである。
近所の住民の抗議の声も無視して、自治会が断行した「改革」だ。
人から聞いた話だが、自治会長はプーチンや習近平と同い年なのが自慢らしい。
このクソ地元に関する、地味だがひとつ印象的なエピソードとして、書店の話がある。
もちろんそこには文化のぶの字もなく、頭の中は金のことで一杯だった。
大型書店のオープン後も、個人書店はなんとか営業を続ける努力をしていたが、
一方の大型書店の方も、元々この土地に本の需要など大してなく、
また、DVD・CDレンタルの方もサブスクの普及によって厳しくなり、
残されたのは、「無書店自治体」というありがたくない肩書きだけだ。
狭い田舎道に不格好で時代遅れなシャコタン改造車がひしめき合っている。
土地の有力者である老人・中年たちはだいたいが増田の親父と仲が良かった。
そして人格の方も似たようなもので、金と権力と女にしか興味がなく声のでかい連中ばかり。
まるで、同じ作家が手癖で書いた悪役たちのように。
書いていて憂鬱になってきた。
なんとかしてこの地獄のような地元を脱出し、できれば東京に出たいとずっと考えている。
母の説得が成功して、今の仕事が上手くいってくれればいいのだが…
詳しくは言えないが、増田は現在ある種のクリエイター業に就いている
それだけなら正直、増田と母親にとってはありがたかったのだが、
その後しばらくして親父の方から離婚調停の申し立てをしてきた。
端的に言うと「全財産を親父に譲って家を出ていけ」という内容だ。
当然呑めるはずもなく、増田と母は戦うことになるのだが、
先に述べたように土地の有力者たちは親父の味方ばかりで、
この四面楚歌の状況が続いたことで、母はとうとう鬱病になってしまった。
増田も何とか母を守ろうと格闘していたのだが、自分の無力が恨めしい。
たとえば、少し家を留守にしている間に、
増田の部屋から仕事で使っているPCが消えていたことがあった。
無理やり押し入った形跡はなく、親父たちの仕業であることは確実だった。
親父は増田の仕事について常々、お前にそんなものが務まるわけはないと小馬鹿にしていた。
PCそのものは結局売り飛ばして小金を得たのだろうが、それ以上に、
当時ここは毎晩のように違法駐車で埋まっていた。
それらの車のドライバーは、深夜だというのにエンジン音やカーステを平気で鳴り響かせ、
大声での電話を繰り返した(内容は下品すぎて書く気になれない)
増田は防音グッズで部屋を補強したが、
ちなみにこの駐車場を管理していたのは、あの書店潰しの悪徳不動産屋だ。
この土地では悪は全て繋がっているのだ。
これらの件のせいで増田は一時期、スランプに近い状態に陥った。
世間の目には全く仕事をしていない、終わったクリエイターに見えていたことだろう。
だが増田は、表舞台からは姿を消していたものの、決して全てを投げ出していたわけではない。
いつか再び世に出る時のために、SNS等を通じて地道に活動を続けてきたのだ。
そしてその努力と、ファンと業界関係者の方々の支援のおかげもあって、
昨年には完全復活といっていい状態についに至ることができた。
復帰第一弾の作品には、ありがたいことに業界の内外から高い評価をいただいている。
増田は、クソ地元やクソ親父による「お前には無理だ!」の呪いに打ち勝ったのだ。
今も、嫉妬からAmazonレビューを荒らす(ファンに犬笛吹いて増田の作品に低評価レビューを付けさせている)同業者など、
頭の痛い問題は相変わらずいくつか残っている。
それでも、以前の悪夢のような状況に比べれば雲泥の差がある。
どうもありがとう。
これからも良い作品を発表し続けることで、その期待に応えさせてもらいたい。
嘘松!とシュバってくる輩がいるが、
それに、「嘘松」は特定の作品タイトルをもじった侮蔑語であり、
まともな人間なら使う気にならないはずだろう。
マッドマックスな故郷なんですね _人人人人_ >ヒャッハー<  ̄Y^Y^Y ̄
嘘松必死乙
この悪質まとめサイト野郎!
こんなあからさまな嘘松を長々と書けるのはすごい。 真似できない