2024-12-24

再開の見込みのないクリスマス

今は昔、まだピチピチの20代だった頃。

学生の時に付き合い始めた当時の彼氏と3度目だったか4度目だったかクリスマス。今でも忘れられないプレゼント交換をした。

その頃の私はクリスマスに何を贈るかを毎年とても楽しみにしており、クリスマスの時期が近づくと彼の好きな作品のグッズの発売予定を念入りにチェックし、その年も無事限定アイテムをゲットした。

社会人という事もあり毎年予算8000円ほど。3年も付き合った恋人への贈り物には安くも高くもない、もらっても負担にはならないだろうと自分の中では思っていた。

向こうから誕生日記念日にそれぐらいの予算感もしくはそれ以上の贈り物をもらうことがあったので特に気に留めてないなかった。

イブの当日、一緒にご飯を食べて、デザートを食べてさぁ、いよいよプレゼントを交換。

自分で買い集めたかちゃんラッピングしてきた。前にそういうの結構大切って言ってたよね。」「え、覚えてたんだ?えらいじゃん。」

みたいな会話をしながら開封したら

ぽち袋セット

メイク落としシート

・制汗スプレー

・無糖ココア

が入っていた。

「もらっても使わないものだと困るだろうから普段絶対使うものを選んだ」という。

普段使うものなので3,000円いかないぐらいかな?となんとなく分かってしま自分に嫌気がさした。

なによりも彼女に対して“制汗剤”をプレゼントに選ぶセンス唖然とし、今すぐにでも泣きだしたい気持ちを堪えて

ありがとう、〇〇らしいプレゼントだね。でも私以外にはこういうの絶対渡しちゃだめだよ。」

と伝えた。

「〇〇だからこれを選んだ。他の人にはそういうのは渡さないよ」とのこと。

わかってて選んだのかとなおさらショックだった。

他の女の人に選んでもらった物よりはずっとマシだ、と心に言い聞かせてその後は一通りそういう夜におおよそ恋人がするであろう事を済ませて(私は始終上の空で)帰宅し、ベッドの中に入って泣いた。

その後ちょっとしてからどうしても心のやり場がなく、共通の友人にこんな事があって、とmixi限定公開で信頼してた人だけが読めるように日記を書いた。

ところそれが彼に伝わり

自分には直接嫌だと言わずに隠して、皆がわかるところでそんな話をするなんて、陰口を言われたのと一緒。もう2度とクリスマスはやらない。元々誕生日も近いかお金に余裕がなくてそういうの嫌だと思っていた。」

喧嘩になった。

それから何年か経ってほとんど関係ない理由でお別れをしたけれど、あの夜から10年以近く経った今でも私のクリスマスは中止になったまま、3月には誕生日を迎えてアラフォーに片足を突っ込むことになる。まだ独り身だ。

上書きできるようなクリスマスの思い出を作る事もできずにただただ毎年「今年も中止だなー」と思い出してしまう。

プライドを捨てて先月からマッチングアプリを始めたけどまだいい相手には出会えていない。

面白いネタとしてあたためているもののあの人の悪口のようなものを書いたのはあの一度きり。今回が2度目だけどあの時日記を読んだ人にしかからないはず。

本人からみたらわかってしまうような内容だから、もしこれをあなたが見かけたとしたら性格に難があって結婚できなかった女が足掻いてるんだ、とそっとしておいてください。あれからは誰一人としてこの話はしていません。あなたも2度とそのような贈り物をパートナーへすることはないでしょう。

悔しいけれど、あの時プレゼントでもらって初めて知ったメイク落としシートは、市販の手頃なものの中で一番肌質に合っているので今でも選んで買い続けている。

来年クリスマスは再開している事を願って自分へのプレゼントはデパコスクレンジングシートにでもしようかな。

  • 可哀想に 増田の分までクリスマス楽しむわ

  • そんな彼氏別れて当然では? いい人見つかるといいね

  • 増田のことを誰よりもわかってくれてる理解のある彼くんのこと捨ててて草 やっぱイージーモードだよな女は

  • おもしろいかと思って海外旅行で毒々しい色のお菓子とか買ってきがち 普通のモノ詰め合わせもやったことあるぞ やっぱりこれ楽しい人とそうでもない人いるかあ

  • 最後らへんで少し槇原を感じた。 同年代としてむちゃくちゃありそうな話だなーと思って、なんか懐かしい気持ちになったよ。

  • 令和なのに昭和の四畳半フォークとかないわー😟

  • こういう経験を経て、「相手の欲しいものを聞いて、あげる」という成長をした。 サプライズとかはほんとだめだ。

  • アラフォー女をな、アラフォー女をいつでも食えるくらいになりなよ、、それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ

  • 凄い癒されました。良いクリスマスを!

  • あなたも2度とそのような贈り物をパートナーへすることはないでしょう。 この1行に、あくまで贈った彼氏の方が間違っているという、強い信念を感じた。

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