2016-07-06

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そもそもみずほ銀行前身は、第一勧業銀行富士銀行日本興業銀行合併あたりから始まってるわけです。

合併はしたもののこいつらは仲が良くなくて、社内でどこの銀行出身リーダーとるかで血みどろの社内政治闘争が繰り広げられてます。それを反映して、社内の電算システムも、キメラ合体させ田つぎはぎのを使ってます。どの派閥も譲らなかったせいです。当然、死ぬほど古いプログラム切り貼りして継ぎ合わせて使ってるので、もう誰も全体像はつかめないし改造するのも難しい状況ですし、触らぬ神に祟りなしみたいな状態でした。

記憶している人もいるかと思いますが、東日本大震災直後の2011年3月みずほ銀行の子の電算システムは大規模な障害を起こしてます8000億円規模の決済遅延を起こして、預金者に不便をかけました。当然金融庁調査とかも入ってるんですが、その結果として「組織上層部派閥闘争しすぎで、仲悪すぎて、現場も混乱してひどい騒ぎです、いい加減にせえよ」といわれます勧告というのを受けちゃいました)。金融庁にここまで言われるなんてよっぽどです。ゴイスー。

当然みずほ銀行は、この勧告に対して対応する責任があるわけでして、いくつかの対応策を発表したわけですが、その対応策のひとつが「サーバシステム全面刷新」でした。それぞれの出身銀行が持ち寄った古く非効率な電算システムを捨てて、新しいみずほ銀行としてみんなで仲良く効率的顧客安心感を与えるちゃんとしたシステムを作るぞー! だから今回の不祥事はごめんなさいしてね。そういう発表でした。カシコイ

まあ、しかし、今まで派閥闘争してたひとは1mmも反省してないので、新しいシステム開発などできるわけもないのでした。そもそも、業務要件をまともに定義できる人もいないのです。というのも、いくつもの派閥自分たちに都合のいいような仕様押し付けようとするからです。というか、もはや都合がいいとか悪いではなく、敵対派閥が進めようとした作業妨害をしたり、仕様変更したりするのが、社内での出世ゲームになっていたのでした。コワイネ

4000億円かかってしまったのは、結局作業が長引いたからです。2011年から5年もやっていたわけですからそれも仕方ないのです。もっと早めに見切りをつければ傷口は小さくできたでしょうし、経済的合理性だけでいうのならばそれが正しいのでしょうが、前述したように金融庁勧告にたいする責任として始まったプロジェクトですので「できませんでした」じゃすまないわけです。再発防止の努力してないという話になるわけでして、その批判をかわすために今まで無駄予算ダバダバ垂れ流してました。まあ、ぶっちゃけ銀行は去年まで過去最高益とかでしたんで、4000億垂れ流したとしても、別に経営者報酬減ったり、行員の給料減ったりしないです(預金者の利子とかは減りますが)。つまり何の問題もありません。

以上、まともじゃない会社のまともじゃない社内を無責任に書いてみた次第です。ご笑納くださいませ。

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