2015-08-04

ダンまち原作小説)の日本語がひどい

例の紐でわだいになってた『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の第1巻を読んでみたんだが、日本語の誤用がひどくてつらかった。

ドワーフ達が徒党を組んで何か話し合っている p49

井戸端会議のことを徒党を組むとは言わないとおもう

触れれば壊れてしまいそうな細い輪郭精緻かつ美しく p83

輪郭精緻って、どこかに輪郭設計図でもあるのか?

瞳孔が狭窄する p114

狭窄するのは視野

静謐な鳥の声 p146

静謐って「シーン」ということばが似合うくらい静かなことを言うのだけど、鳥の声がするの?

靴を鳴らす楚々とした音 p155

楚々としたは、女性自身形容することばではないのか?

枚挙に暇が無い人の群れ p224

枚挙に暇がないって、(例を挙げようとすれば)数え切れないくらい多いという意味で、単純にたくさんって意味で使うことはないと思う

答えになっていない答えに、僕は汗を湛えてしまった p225

汗でプールでも作った?

人垣の群れは、絶叫を放ってバラバラに散っていった p252

頭痛が痛いってやつですね

他にも、序盤も序盤で、ミノタウロス牛頭人体って漢字を当てておきながら、いきなり蹄が出てきたり。

ちょっと読んでいて辛かった。

こういうのって本を出す前に編集者から指摘が入ったりしないのだろうか?

15:30 追記

辞書ではこんなかんじ。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/

徒党を組む

あることをなすために仲間が団結する。「―・んで謀反を起こす」

精緻

極めて詳しく細かいこと。たいへん綿密なこと。また、そのさま。「―を極めた細工」「―な観察」<<

狭窄

すぼまって狭いこと。また、そのさま。「海峡の―な部分」「視野―」

静謐

1 静かで落ち着いていること。また、そのさま。「深夜、書斎に過ごす―なひととき

2 世の中が穏やかに治まっていること。また、そのさま。「―な世情」

楚々

清らかで美しいさま。可憐 (かれん) で美しいさま。多く若い女性についていう。「―とした人」「―たる風情」

枚挙にいとまが無い

たくさんありすぎて、いちいち数えきれない。「同種の事例は―・い」

湛える

1 液体などをいっぱいに満たす。「池に水を―・える」「目に涙を―・える」

2 ある表情を浮かべる。感情を顔に表す。「満面に笑みを―・える」「愁いを―・える」

人垣

1 多くの人が垣のように立ち並ぶこと。「沿道に歓迎の―ができる」「―をかきわけて前へ出る」

上代貴人の陵墓に多くの人を垣のように並べたこと。生き埋めにして殉死させた。

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