2013-09-10

信頼性で結婚相手を選んだ自分の話をする

前記事

http://anond.hatelabo.jp/20130909165612

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(追記)

前記事のコメントで、理想論乙だとか、実践は無理だという意見が多かった。相手を信用せずに結婚を決める人の多さに驚いた。信用していない人との結婚は本当に幸せなのだろうか。

一方で「信用が大切だなんて、当たり前のことすぎて記事にする必要なし」だとか「難しく考え過ぎ」というコメントも多くあった。

自分も当たり前のことだと思っていた。だから前記事の内容は特に考えてやったことではない。自然とやっている人は沢山いるだろう。でもこの年になって、自分の当たり前と、他人の当たり前は違うことを知った。

結婚というテーマで悩んでいる人は沢山いる。自分もよく相談される。そこで、考え方のひとつの提案として前記事を書いた。

理想の結婚生活の形は人それぞれだ。

ただ、もし今回の記事を読んで「こんな結婚生活をしてみたい」と思う人がいるのであれば、是非前記事の内容を参考にしてほしい。

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自分結婚歴もうすぐ20年になる。

元記事に書いたことを実践して、結婚相手を選んだ。

付き合い始めて、ふたり最初に決めたことが「不満は小さなことでも正直に話し合おう」ということだった。「ギブアンドテイク」の話もよくしてたっけ。

何度も衝突した。危機的な状況にもなった。

「嫌だったら、別れればいいじゃない」と友人に言われたこともある。

でも自分は相手と一緒に居たかった。ふたり幸せ未来のためにケンカした。

その時点では理解し合えなかったこともある。

そういうことは解決を先延ばしにした。それよりも一緒に居たかった。

共にする時間の中で、何度も対話を重ね、問題は解決していった。

解決した瞬間なんてわからない。気が付けば解決していた。

その度に前よりもっと相手を信頼するようになった。

信頼してるからもっと深い話もできるようになった。

一瞬でお互いを理解できるわけがない。自分たちは時間をかけた。話し合うことを諦めなかった。

信用できると思って選んだ相手だからこそ、時間をかけることができたと思っている。

つの間にか自分の相手に対する信頼は大きなものとなっていた。

から普通だったら嫌われるんじゃないかと思えるようなことも言えた。相手が一番言ってほしくないことだ。

やはり、これが自分たちにとって一番の危機だった。

相手は憤慨した。でも、聞いてくれた。

十数年たった今、相手はその時のことをよく笑って話す。

「あの時はほんとにムカついた。でもあれがなかったら自分は変われなかった。あの頃の自分より今の自分が好き。」

ちなみに改善には十年ほどの時間がかかっている。

もちろん相手のお陰で自分改善できたことも沢山ある。

「相手にもっと自分を好きになってもらいたい。こうしたら相手はもっと自分のことを好きになってくれるかもしれない。」という気持ちひとつで取り組んできた。もちろんその改善も十年近く時間がかかっている。途中何度もへこたれながら努力してきた。

やはり改善した瞬間なんてわからない。気がつくと改善していた(まだまだだとは思うけど^^;)。「昔はこうだったよね〜。今の方がいいね。」とよく笑われる。

子供が産まれ、ふたりに降りかかる困難は自分たちのことだけではなくなった。

でも、どんな困難がきても、夫婦で一緒に向き合い、話し合い、解決していった。

から比べ変わったことといえば、

  • 新しい価値観が生まれた
  • 得意分野で役割分担
    • 相手の得意なことは相手に任せきってしまっている。自分は口を挟まない。自分より上手くやると信じているからだ。
  • 趣味の違いの受け入れ
    • 相手と自分趣味が全く違うのだが、お互い干渉しない。相手の趣味時間を大切にする。同じ家の中で、お互い違うことに熱中してたりするのだが、全く気にならない。時々お互いの趣味について、相手に教え合う。へぇ〜そんな世界があるんだ、と自分の見識が広がる。昔は同じ趣味を持とうとしたり、相手の趣味を好きになろうとしてみたりしたが、今はそんなこと必要ないと思っている。

以上のことは、信頼関係があるからできることだと思っている。

ちなみに、趣味の違いは得意分野の違いに発展している。

子供が産まれてからは、夫婦が異なる守備範囲を持つことは重要だと感じている。

子供を含めた自分達一家に降りかかる困難に対して、自分の力では解決できないが、相手が難なく解決できたというエピソードが幾つもあるからだ。

自分が相手を信頼しているから、相手も自分を信頼してくれる。

毎日が安定していて、余計なことに気を揉まずにいられる。安心できる。

今ではケンカになることがほとんどない。

毎日ふたりで笑って(子供たちも一緒になって)、毎日幸せを感じている。

これは付き合い始めにお互い真剣に向き合った成果だと思っている。

相手と共に紡いできた信頼の綱はあまりにも太く、こんな綱はもう他の誰とも紡げない。この綱を大切にしたいから、自分はこれからもけして相手を裏切らない。

自分を信用してくれた相手、裏切らないでここまできてくれた相手。

相手の幸せを守る人間は、自分しかいないと思う。

墓まで一緒に居たいと思う。来世があるのなら、また一緒になりたい。

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