2013-06-25

冥福は祈るな

「ご冥福をお祈りいたします」を意味も分からず、安易に使う奴が多すぎる。「深くお悔やみ申し上げます」じゃいけないの?

この言葉、「死後の世界での幸福を祈る」という意味なので、死後、信者は必ず幸せになると教える宗教の人には、ひどく失礼な言葉。例えていえば、小学校卒業式で、「中学校も無事卒業出来るようにお祈りいたします」って言ってるようなもの中学校は基本的に全員必ず卒業できるのに、わざわざ卒業をお祈りされるという事は、「お前のような低脳が中学校なんかに行くべきではない」という皮肉に取られてもおかしくない。

同じように、死者は、生前いかなる悪行を犯そうとも、必ず天国に行ける、と教える宗教の人に「ご冥福をお祈りいたします」と言う事は、「故人は生前酷い悪行を犯したので、天国へ行くべきではない」と言う皮肉に取られてもおかしくない。つまり、「地獄に落ちろ!」と同じ意味になる。

そもそも、死後の世界幸福を祈る前に、故人に対する自分の気持ちを表す方が先でしょ?だったら、「深くお悔やみ申し上げます」とか、「つつしんで哀悼の意を表します」の方が、よっぽど自然だと思うけど。

これ、そんなに極端な意見ではない。例えば、天皇陛下が式典で、不特定多数のなくなった方に哀悼の意を表す時は、「冥福」という言葉が使われる事は決してない。相手の宗派が分からいから。浄土真宗キリスト教だと失礼になり得る。

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