2013-04-04

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赤ちゃんがわたしのお腹にいるとわかったとき、パパは涙ぐんでいた。

「おーそうか」

って冷静なふりをしてたけれど泣いていた。

口には出さなかったけれど、やっぱりパパは子供が欲しかったんだ。

なかなか子供ができずに、ひとりで悩んでいた。

パパはその話題を避けてきたから、相談できなかった。

パパも私が悩んでいたのは知っていたそうだ。

でも、不妊は女の責任から、気がつかないふりをしていたんだって

はぁ? 男性が原因の割合も高いって知ってる?

それから一転、パパは毎日赤ちゃんの話ばかり。

パパは、早くから乳児の服を買ってきたり、家を清潔にすると言って大掃除をしだした。

新しい家具を買ってきて家具を移動させたり、無理して車まで買い替えた。

すべて、生まれてくる赤ちゃんのためだって。わたしのことも気遣って欲しかった。

でも、わたしのためにしてくれこともあった。

トイレの後で手洗いをするようにしたのは、ママのためなんだそうだ。

それを聞いてもうれしくはなかった。




妊娠初期に流産が多いことも知らなかったみたい。

パパはとても不安になって検診の結果もメールで報告させられた。

パパのビクビクする様子に、私も不安になってきた。

ストレスで体中に湿疹ができたこともあった。


そんな辛いこともあったけど、辛いのは私だけ。

パパはもちろん、パパの両親はとても幸せそうだった。

パパの両親も家に良く来るようになって、顔を合わせるたびに赤ちゃんの話ばかり。

子供が出来なかったら離婚させられてたんじゃないかと思う。

性別は男か?名前はどうするのか? うるさいったらない。

そんな私のストレスに、パパは気づいているはずなのに、また知らないふり。

パパは母子手帳まで、自分の親に見せながら、胎児の推定体重まで話題にして喜んでいる。

1g増えるだけで幸せなんだそうだ。無神経な発言が信じられない。

発育が悪いときは私が叱られそうだ。

私は胎児の成長や出産子育て不安で一杯なのに、無理に笑顔を作って話を合わせている。

出産ときはパパも立ち会うと張り切ってる。

そして舅、姑はもちろん、ひいおばあちゃんまで出産の時に来たいと言っている。

から気が重い。

私は、時間もかかるだろうし、高齢のひいおばあちゃんには遠慮していただいたら言ったのだが、

ひいおばあちゃん曰く

「生まれる瞬間に神に感謝しないといけないから」

という理由でどうしても来たいそうだ。

そう話をしながら、パパ、おじいちゃん、おばあちゃんは感動で泣きそうになっていた。

そういえば、パパの家族は泣ける話が大好きだった。

私の出産も泣けるイベントだと思われているのだろう。

私も出産ときは、たぶん泣くと思う。

でも、その涙はこの家族には理解されないだろう。

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