2011-03-04

50社受けて未だに内定が出ないことへの感想

現在大学4年で卒業を間近に控えている。去年の2月から就職活動を始め、これまでに50社受けて全て落ちた。今も続けてる。

志望は全てSE。(←なんで?っていう疑問が多いですがここではひとまず志望理由とか身の程とかは関係ないので書きません)

大学はニッコマの文系で、サークルアルバイトゼミはやってきた。話の題材には困らない。コミュ障ではないし、大手病でもない。

自分で言うのもなんだが、客観的に見て、ひどい欠点がある学生はないと思う。それでも内定は出てない。

~~~

書類や筆記は大体通るが、面接で落とされることが多かった。

落とされては落胆し、その後冷静さを取り戻して落ちた原因を考えることを何十回も繰り返してきた。

それにも関わらず、相変わらずいつまでたっても面接に落ち続けた。最近自分面接で落ち続ける理由は、自分なりに面接に落ちる理由を考え対策しているつもりで、実はただ空回りしているだけだからなのではないかと思うようになった。

選考結果にはフィードバック企業からの評価、コメント)がない。面接にはもう慣れたが、フィードバックがないせいで自分が落ちた原因が分からいまま何も改善されることな就職活動をしてきたのだと思う。

大学にはキャリアセンターというものがあるが、そこで面接の練習をして問題点を指摘してもらえば良かったのかもしれない。しか自分の中に、たかだか面接のために練習なんてしていられるかという気持ちがいつまでたってもある。これは自分の弱みなのだろう。

~~~

就職難で自殺者が増加したというニュースがある。

こういうニュースを受けて、昨今の学生メンタルが弱いな、と思う人はたくさんいると思う。

自分も、就職活動が始まる前は、たかだか就職活動で気を病むなんてどうかしてる、と思っていた。

今では、そうは思わない。自分が今精神的に崖っぷち、とまではいかないが崖の付近まで来ているからだ。

最近就職できないことがなぜこうも人の心に悪い影響を与えるのか考えるようになった。

1まず、前述したように、選考結果にはフィードバックが無い。学校テストの様に、間違えたところの原因を追及して改善してということがしづらい。これは非常に気持ちが悪く、回数が増えていくと、まるであり地獄の中にいるような気分になる。

2また、面接を何十回と重ねて失敗し続けると、人の心というのはそれに対する動機付けが弱まる。心にネガティブな印象が刻まれ続けるので、だんだんと足が重たくなってくる。

やがて、不可能なのではないかと判断するようになる。なってしまう。頭の中ではいつか内定にたどり着けるだろうと考えることはできるが、面接に落ち続けることによるインパクトの前ではそのような考えはあまり意味がない。

3そして、人(自分)は自分価値を相対的に判断しようとする生き物だということ、あるいは人は嫉妬する生き物なのだということを強く感じるようになった。

日本人新卒内定率が氷河期に入って2割ほど落ちたところで、世界的に見るとかなり高いままだ。おまけに正社員やらホワイトカラーやら贅沢するなという声があがることがある。自分も、そういう声を聞いて、確かにと考えたこともあった。恵まれない人がたくさん存在するのに、自分は贅沢だなと思った。

しかし、それでも人は相対的に物事を見てしまう。

内定率が下がっている中で、内定にたどり着く人は確かに存在するということ、その数というのも決して少なくはないということ、自分は考えようによっては現時点で平均以下でなのであること。自分感情自分価値)は自分のごく身近な人間によって規定されてしまうのだと理解した

社会的な欲求を満たすということ、あるいは社会的承認を得るということはこういうことなのかと思って、疲れを感じるようになった。

~~~

最初に、自分はこれまで50社受けたと書いた。1年間で50回外出すれば7日に1社受けたことになるが、1つの会社につき訪問数が1回だったり3回だったりするので大体何日間就職活動に費やしたかはわからない。理系学生と違って研究室などはなく、単位も取れていたので、フルで就職活動をすれば100弱はいったのではないかと思う。

就職活動初期の昨年冬頃に比べたら、春、夏と季節が変わるにつれて確実に足が遠のいていった。前述した様に、落ち続けることで動機付けが弱まってしまったのだろうと、自分を分析する。

もし今自分が人事、あるいは面接官を担当していた場合、めげずに年間100社弱周ることができる人を採用するだろう。この無間地獄自分コントロールし続けることができる人を、誰よりも尊敬したいと思う。

追記

今朝はてなを開いて驚きました。一通りブックマークコメントを読みました

はてなで涙を流すとは思いもよりませんでした

みなさんありがとうございます

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん