2009-09-06

生まれ育ったウェブサービスから離れないなんて馬鹿げてる

2ちゃんねるからはてなに単身で引っ越してきて随分経つ。短期間、mixiに住んでいたこともあるし10年以上前ぁゃιぃわーるどやあめぞう中を駆け回ったこともある。そのときに、いわゆる辺鄙サイトを沢山見てきた。この先の長い人生において、再訪することは絶対無いであろうウェブサイトの数々を。はてブの新着エントリを見ていてもこういうことを最近よく考える。

「こんなところで人が書いているなんて、ちょっと信じられない」といった気分になるのだ。最近の例では、はてなハイクだ。あそこにはSNS的機能もあればお絵かき機能だってある。オフ会だってあるし、有名人とのタイアップ企画だって存在することに激しい違和感を持った。なんだこれは。これじゃあここで一生を終えてしまうことが出来てしまうじゃないか、という「つまらなさ」を感じずには居られなかった。おそらくだが、ちょっと面白いことを書けば普通にブクマされるであろう地域だ。芸能人だっているかもしれない。

ニコニコ動画に行けば制服を着た高校生が談笑している。彼らがこの先歌ってみた系を目指すのかVOCALOID殿堂入りを目指すのかは知らない。もちろん過競争のこのご時勢、彼らが無事殿堂入りできるのかどうかはわからないが、少なくとも彼らにとっての幸福人生とは、ニコ動商業デビューニコ生で他放送主と出会い、ニコニコで、ニコニコで・・・すべてがニコニコで成す事を前提に設計されているはずだ。おそろしい、とてもおそろしい。彼らはうまくいけばいくほど、そのウェブサービスから出る必要に迫られることは無いのだ。逆に、ニコ動で目立つことに失敗した人は「仕方なく」、YouTubeUstreamに出てくるはめになるだろう。どちらが幸福人生だろうか? 俺は前者タイプを羨ましい面があると認めつつも、「怖い」とも思うのだ。自分があんなに辺鄙で、「ささやかな人気動画に行けばそこに大抵顔見知りが居る」程度に小さなサービスで過ごして一生を終えることを考えると、ゾッとする。

俺の実家2ちゃんねるだが、たまに帰ってきてν即を見るとやはり同じ心境になる。そこに居る沢山の利用者はROMを除けばだいたい2ちゃんねらだろう。この人たちにとってのレジャースポット最上位は、せいぜいVIPや実況板なんだろうな、と。年老いてからもそれは変わらないのだろうな、と思うとやはりゾッとするのだ。

なぜみんなもっと外に外に出て行こうとしないのだろう。なぜ外に出ないうちに有料会員になったりするんだろう。わけがわからない。同じように、運営者もなぜ読者にいろんなサービスを紹介しないのだろう。外の世界を教えてしまうと逃げられるから、という理由があるような気がしてならない。

ちょっと調べてみたが、海外でもたとえばアメリカではFacebookで一生を終える人とかは普通に居るようだ。有り得ないって絶対。今自分が利用しているウェブサービス人生を終えることが本当にベストなのかどうか、せめて幾つかのサイトを見て回ってから結論を出したら?

俺はまだ結論が出せていない。この欲というか、迷いみたいなものがいつまで経っても断ち切れなくて、最近ウェブに固執する必要もないよな、みたいな考えにもなってきてる。

※「はてなハイカーをバカにしている」と言われたら返す言葉が無い。確かに俺は今、はてなハイクの人々をバカにしている。だから俺のこともバカにしてくれて構わない。ただ、悪意が無いことと、これは俺の一切の偽りの無い改変ネタであることだけは理解してもらえたらと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20090905172618

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