2008-07-17

失恋日記なのでこっちに書く。

というわけで告ってふられた。ときめかないそうな。

その娘は20代も半ばで誰とも付合ったことの無い娘で、目立たない程度の美貌と控えめな自堕落さを備え、決してモテないわけじゃないんだけど彼女自身の自己過小評価もあってそれに気付かない、そういうタイプ。

ついでに聞いてみた。「今まで誰かにときめいたことある?」「無い。」

障害を越える恋愛漫画が好きで、それ故に付合うというのはお互いにもっと求め合うものがあるべきだという想定がある。それでいて、そういう激しい感情を持ったことが無いそうだけど。「それは恋愛に幻想を持ち過ぎだ。だから妥協して俺と付合え」とは言えなかった。本人も、その想定が幻想持ち過ぎかもしれない、と自認している。

彼女と私とは大変仲が良い。波長がもの凄く合う。テレビを見てたり、あるいは普通の会話でも、同じところにツボがある。趣味は全く同じではなく、完全に共感し合う訳ではないけど、お互いの趣味を好意的に理解し合っている。傍目には付合ってるようにしか見えないらしい。手も繋いどらんっちゅうに。

でも、そういう関係は友達で良いじゃん、そういう事だそうで。まぁそれも理解できる。

でも、私は男女交際についてわりと潔癖な感覚の持ち主なので、若い男女が2人で映画のレイトショーを観に行くが如きは、付合ってからやるべきじゃなかろうか、と思ったりする。

というか、私はあまり表に出ないけど内心では割と激しく恋愛脳だったりする。2年ほど前に、「◯◯ってあんま人を好きになった事ないでしょ」と女友達に言われた。それとも世間では、切らないなら手首に包丁当てるくらいは普通なのか?

たぶん彼女は、私が「今みたいな関係に『付合う』という名前を付ける事で落ち着きどころを作りたい」と思ってるんじゃないかと思うので(私がそういう風に取れる言い方をした)、もしかしたら概ね今まで通りの、ただし私の方から少し距離を取った関係が続くのかもしれない。実際には私の望みはもうちょっと近い関係なんだけど。

彼女としては「友達として」もっと近付いても良いと思ってそうなんだけど、私は恋人でもないのにこれ以上近付くのは辛いので、まぁ私から距離を取る事になるんだろうね。

実際のところ、彼女が私にときめいていないのは気付いていたので、ショックもそれなりに止まっている。でもなぁ。失恋にあんま慣れたくないよ。

今回の恋愛について私はわりと謀略を張り巡らせたりした。純愛でやるような手では無い。

「付合ってないけど傍目には付合ってるようにしか見えない」という外形を作ったのも、悪い虫を寄せ付けない為で、実際にそれが功を奏し、他の男2人くらいが、彼女にちょっかい出してこなくなった。

彼女が恋愛感情を抱いていないのは解っていたので、こうやって外堀を埋めて囲い込んで、一緒にいる時間を作って、時間をかけた攻城戦を試みた。しかし1年を超える攻城戦は失敗に終わり、私が耐えきれずに玉砕戦術を採る事になった。

またそれとは他に、彼女はこの歳で未だ告白された事が無かったそうで、最初の告白では混乱のうちにお断りしてしまう公算が高かったので、他の男を焚き付けて告白させ、見事撃沈せしめたりしている。その男とはそこそこ仲が良かったのが、今では目線も交わさないほど険悪になってしまった。両者と仲の良かった私は、両者の相談に乗るフリをしながら、両者の溝を決定的に深めるように振る舞った。これは当て馬に間違いが起こらないようにする為であると同時に、彼女に「告白を断る事で友情も壊れる恐怖」を与える為でもあった。(それなら今回の告白で「フられたからにはこれまで通りってのも無理だよね」カードを使うのが戦略かもしれないが、戦術的にも心情的にも使えなかった。)

はぁ。

あと何か書き残した事はあるかな。まぁいいや。

明日からは、一度振られたという身分をいかに利用するかを考えよう。「一度振られたくらいじゃ諦めないぜ!」だと却って敬遠するような娘に、何ができるだろうか。

はぁ。

増田はせっかく匿名「日記」なのに、トラバ許否とかできないのが難だなぁ。

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