2008-05-28

http://anond.hatelabo.jp/20080527040822

思いもよらず多くの方に見て頂いたようで、大変恐縮してます。

この経験は数年前の実際の話で、誰かに伝えたくてしょうがなかった出来事でした。

今回、ちょっとした発散?愚痴?のつもりで書いたという次第です。

もっと「自業自得」というコメントが大勢を占めると思っていましたが、私と同じような境遇の方が少なくないようで、コメントを読みながらこちらも切なくなりました。

これが数年前の出来事と書きました通り、後日談があります。

結局、たよりになるのは自分次第、自分の腕一本だと悟ったことと、どなたが書きましたように日本社会構造に対する疑念を感じたので、アメリカポスドクとして旅立ちました。

そうして、こちらで4年を過ごしているわけです。

奨学金に応募できる「年齢制限」をオーバーしていたため、日本からは何も期待できず、1年目からこちらで給料を頂いております。ものすごい薄給でした。

しかし、翌年、翌年、と大幅にアップしていき、この学部にいるポスドク最下位の給与から最も給与をもらっているポスドクに変化しました。全米ポスドク平均給与もあっという間に抜き去りました。いつのまにか自分の実験技術が認められ、その実績によってボスが大きなグラントを当てました。他研究機関から技術を習いにくる者も増えました。学会発表ポスターとして申し込むと、口頭発表にしてくれと言われることが多くなりました。来週招待講演にいってきます。

今もポスドクに変わりはないのですが、日本にいたころポスドクの給与は1年目から全く変化がなかったことを考えると、こちらでは夢があります。

お金だけではありません。さまざまなレベルでさまざまな楽しいこと、幸せを享受できる仕組みが出来上がっています。肩の力が抜けているのに気づきました。

来年グリーンカード申請を考えています。

記事への反応 -
  • 当方、30半ばの生物系ポスドク。 学位とったころの風潮は、猫もしゃくしもポスドク。日本でもようやくポスドクが増えてきたころだった。まだまだビッグラボにしかポスドクがいな...

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