こんにちは!芸も無く、今週もあっという間に過ぎていくなあ。今日のラジオで、時間の流れる感覚は何歳のころが最も早く感じたかといった質問をしていたのですが、年々、速さが更新されているように感じます。
1月は読書がままならないなりにもなんとか、京極 夏彦 著『書楼弔堂 破暁』を読み終えました。『書楼弔堂』シリーズ全4巻のうちの第1巻にあたります。
googleのトップ画面に表示されるようになった記事へ、ついぽちぽちと寄り道する具合で、そのときは『書楼弔堂』シリーズの最新刊発売の記事が目に留まりました。そこには、物語の舞台が明治時代であること、当時の本の流通について描かれていることといった本の概要に加えて、書体設計士と著者の対談とあって、活字の話題にまで及んでくると、書籍発展の興隆を目の当たりにしてみたいという気持ちがわいてきました。
↓こちらが話題にしている記事です
作中で実在した人物が登場するのにワクワクするのは自分だけでしょうか。学校の授業で習って名前は知っていた程度の薄っぺらだった人物像が、話して動いて悩んでいる、そうして人間味が肉付けされていくと、今度は単純率直に、著作を読んでみたくなるなあと思うようになります。
普段は情報に頼るのを避けるために、なるべく著作を先を読んで自力で内容を汲み取ろうと、本の内容の解説的なことや著者の生い立ちについて書かれた本は後回しに読もうと意識はするのですが、明治時代など昔の作品に対しては、言葉使いが今と違い小難しく感じ、読む気力がすっと抜けてしまっていたので、こんな風にして、苦手なものに近寄るきっかけが生まれるのはありがたいです。
しかし、自力で、といっても真面目くさって頑張るほどの熱心さでもなくて、面白いを説明する必要が無かったら、胸の内で只々じ~んと感動に浸っている感覚だけで十分に読書は楽しくて、それでいいみたいな適当なところが大半です。
動機となるのは、今の状況からちょっと勉強した方がいいなという焦りだったりすることも。そんなときには、解説的な本を頼ることがよくあります。例えば今はこちらの本です。
『ヴァージニア・リー・バートン 『ちいさいおうち』の作者の素顔』
バーバラ・エルマン 著 宮城 正枝 訳
以前おでん文庫の本棚に置いていた『せいめいのれきし』や、『ちいさいおうち』 、乗り物絵本など多くの作品を残した作家の生い立ちや、作品作りに迫る内容の本です。表紙が素敵ですよね。生命が輝いてみえます。ヴァージニア・リー・バートンの絵が素晴らしくて、よく見て勉強をしたくて手に取り、今、絵を描くことに対する心構えから見直したいと思っているところです…。まずは、観察することと、人に見せることをちいさく実践中…。
ではでは。次回もどうぞよろしくお願いします。
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