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埴谷雄高政治論集 埴谷雄高評論選書 1 (講談社文芸文庫) 文庫 – 2004/2/11

5つ星のうち5.0 2個の評価

戦後世代に深く影響を与えた埴谷雄高の思想集成。全3巻

戦後世代の思想形成に深く影響を与えた埴谷雄高。思考の小説化を試み、思索的想像力によって創出された『死霊』を裏打ちする想像力、政治理論、文学論等を埋込んだ「埴谷雄高評論選書」全3巻のうち、政治的考察を展開する第1巻〈政治論集〉、「政治をめぐる断想」「政治のなかの死」「現実政治の狙撃」「死滅せざる『国家』について」など収録。『死霊』に続く埴谷雄高の評論集初の文庫化。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2004/2/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/2/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 368ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 406198361X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061983618
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.3 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち5.0 2個の評価

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埴谷 雄高
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2020年2月29日に日本でレビュー済み
    この政治論集は昭和三十年代から四十年にかけ、中央公論・世界・展望各誌に掲載された埴谷さんの論考です。『政治と革命の本質』『思考と国家の革命』という、今日では問われなくなった用語的色彩の強いきらいはありますけれど、これからも人間が持てあます未決事項であることに変わりはないでしょう。『』の部分は本文より引用させて頂きました。

    『傲岸、卑屈、執念』―これが階級社会を反映した組織の枠内に必ず起こる精神の三位一体である』埴谷さんは政治の本質論で言い切ってます。ここで言う階級とは、「党」内部の運営に関する『政治的階級』のことです。昭和初期に著者は非合法政党であった「日本共産党」に入党します。そこで見聞き体験した党内の現状は、およそ旧弊な封建的気分に汚染された上意下達の党運営でした。『中央集権的民主主義』と表され、『悪しき実見者と善意の雷同者』の妥協によって運営されていました。ロシア革命から二十年余、ソビエト連邦は創成期です。レーニンら党の上層部を悩ませた、労働者と大衆運動を率いた職業革命家と熟練労働者の賃金格差の均一性をめぐる確執と破綻、階級意識が頭をもたげ、党の官僚化による運営に弊害が出始めていてもおかしくありません。いわゆるソビエト建設過程により見えてきた資本主義的残骸のほころびについて埴谷さんはこう言っています『革命の深化と徹底化をさまたげる苛酷な事態は、私の暗い疑惑と苦悩の核心である』
    こうした本家本元の政党的ゆがみは、コミンターンの暗黙なスローガンの受け売り先である日本にも当然波及しました。日本共産党『党章草案』では、ソ連国内の政治闘争を横目に見つつ、党の上部組織の下部組織に対しての警戒感から、『階級社会を絶滅すべき任務をもった組織すら、硬化した階級性の徽章』を党運営の要として、『組織内の階級制は組織内部の苦悩として吟味されることなく』を植え付けていきました。理想主義にかぶれた一般学生や未組織労働者が入党し、一連の権威主義に何らの矛盾も感じることなく、ただ規約に従い『無表情な仮面』をした「党の細胞」に育っていきます。『外部が無自覚的に受け取る果てしない見えざる影響』これらは、昭和六年共産党への入党と官憲による逮捕、豊多摩拘置所へ移管された埴谷さんの「転向」を前提にした、党の組織運営に対する心理的矛盾を醸成していくことになったのです。埴谷さんはフランス革命期の「自由・平等・博愛」の挫折過程の同床異夢、そしてロシア革命では、上記した諸矛盾に加えて『革命後における指導者と大衆の在り方の推移は、部分が全体に優位するところの党、国家、人民という序列のきびしい固定化を習慣化する』ことで、最初に掲げられた『階級対立の廃棄』というスローガンはあとかたもなくなったと指摘したのでした。
     
             『ひと「見よ」という力を持つ前に 暗黒の顎は、彼を呑みこむ』。
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