本書は20年以上前にフリージャーナリスト千代丸健二氏の著書(記した著書の名はちょっと頭に浮かびません)で初めて知ったと思います。
今、初めて読んだ第一の印象はすごく文章の上手い方だなあという事でした。貴重な警察機構内部告発と同時に文学の世界を感じさせるのは本書が初めてでした。
更にその文才と気骨のある著者を、斬るべき処はきちんと斬り自身の体験と重ね解説して下さる大内顕氏もすごいと感じました。
類は類を呼ぶ通り気骨ある方々が結集した成果がこの電子書籍版なのでしょう。本書が出た80年代に著者を貶めるような記事も出た様ですが、新世紀になって警察機構の不正経理問題がようやく立証された記憶があります。罵詈雑言に遭っても記録を遺す事の大切さを知りました。