西條八十は日本近現代の最高の詩人だと思う。
生活のために文学から離れた境遇を「唄を忘れたカナリア」と童謡にし、生活のためにやりたいことをあきらめた人たちの心をとらえた。1929年、大正デモクラーシーの時代を「昔恋しい銀座の柳 仇な年増を誰が知ろ」(東京行進曲)と描き、戦争中の「誰か故郷を想わざる」は遠く日本を離れた戦地の兵士の心を捉え、そして軍国主義から転換した時代を「古い上衣よ さようなら」(青い山脈)と歌った西條八十。
八十は日本の民衆の心を歌った最高の詩人であり、その本格的な伝記が本書。20世紀の日本の歴史を生き、そして民衆の心を表現した西條八十の伝記は、同時に日本の民衆の「精神史」でもある。ぜひ多くの人に読んで欲しい。

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西條八十 (中公文庫 つ 25-1) 文庫 – 2008/12/1
筒井 清忠
(著)
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- 本の長さ534ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/12/1
- ISBN-104122050855
- ISBN-13978-4122050853
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/12/1)
- 発売日 : 2008/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 534ページ
- ISBN-10 : 4122050855
- ISBN-13 : 978-4122050853
- Amazon 売れ筋ランキング: - 698,751位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2020年4月20日に日本でレビュー済み
- 2009年2月18日に日本でレビュー済み西條八十の初めての本格的な評伝が本書だと言うのには驚いた。フランス文学の教授、詩人として出発し、作詞家として童謡「かなりあ」から「東京行進曲」、「東京音頭」、「愛染かつら」、「青い山脈」、「王将」等、戦前、戦後の多くのヒット曲を作った。その作詞のエピソードによると、いつも苦もなく言葉が浮かんでくるようで、まさに天性の詩人である。しかし、学界、詩壇は、、ランボー研究、詩人としての多大な業績を無視してきた。著者は、庶民の心情を詩として定着させた西條を「大衆化されたロマン主義」の中心人物としている。日本人が西條八十から受けた多大な恩をおもい出させてくれる優れた伝記である。