先週の社員総会で、いくつかの新しい人事制度
を発表しました。
そのうちのひとつ、
退職金制度をスタートしました。
これまでも何度も役員会で議論してきたの
ですが、定年を迎えるような年齢の社員が
皆無なため見送ってきました。
未来の当社の姿に見通しが立てにくいことや、
現在をベースに決めて、将来の経営陣に
禍根を残すような制度にしてはいけないと
考えていたからです。
現在の当社の社員の年齢分布は大半が
20代と30代です。
しかしながら、当社のミッションステートメント
にもある「有能な人材が長期に渡って働ける
環境を実現」させるため、安心して腰を据えて
働いてもらうために今回制度導入に踏み切り
ました。
上の図の年齢構成は30年後には20代から
60代までバランスの良い会社にしていきたい
と思っています。
当社の退職金制度の特徴は、
・30代から積立開始、40代から受け取れます。
・業績連動で、営業利益の一定率を配分します。
(利益が増えれば積立が増える仕組み)
・営利が100億を切ったら積立ゼロです。
※当面、業績に与える影響は軽微です。
また今回は厳しい人事制度も同時に発表
しました。
ミスマッチ制度です。
一瞬で和やかだった会場の空気を緊張感で
張り付かせました。
ミスマッチ制度とは、
・下位5%をD評価とする。
・D評価1回でイエローカード、2回目でレッド
カードとなり、2回目で部署異動または退職
勧奨のいずれかを選択してもらいます。
・仕事のパフォーマンスだけでなく、価値観、
文化の合わない人が対象となります。
評価に関しては、上司だけでなく、人事、
役員も加わった責任の元に行います。
嫌われたくないや傷つけたくないといった
理由でD評価を全くつけられない上司は、
何度か続くとその人がD評価となります。
この制度を何度か繰り返すうちに本当に
D評価をつけるべき人がいなくなるかも
知れません。その時には、それでも脱落者
を探すのではなく、ゼロで構いません。
ミスマッチ制度は厳しいようですが、この
会社で成長や昇進の見込みのないことを
率直に伝えることのほうがよほど誠実だと
思います。
本人のためにも、会社の文化と肌が
合わず、いつも不満を感じている人は、
一度しか無い人生の時間を無駄づかい
することなく、できるだけ若いうちに転職
するべきだと私は思ってます。
また会社の価値観と合わない人に対し、
どうして21世紀を代表する会社を創ら
なければならないのか、から経営陣が
説明しなおすつもりはありません。
誰にでもみんなに優しい会社は、いずれ
みんなを路頭に迷わせてしまうだけです。
優秀な人に存分に報いるためにも、
メリハリの効いた人事制度を心がけて
いくつもりです。
とはいえ、どの制度も未熟で発展途上
だし、トライアンドエラーがあります。
より良い人事制度にするために、
ご意見や質問がある方は、遠慮なく、
私や役員に声をかけてください。