毎度、田舎の修理屋のキヨシです。
日本全国、一気に冬将軍が迫っておりますね。
スタッドレスタイヤのお買い上げをそこそこいただいております、ありがとうございます、キヨシです。
今日はですね、軽くお車がへこんでしたっまお客様(女性)が、いらっしゃいまして、
普段からご自身で、洗車&ワックスしてあげるぐらいの溺愛ぶりは、自分も、知っておるわけで、
たいそう気を落とされておいででしたので、一緒に涙ぐんでおいたキヨシです。
その直前に、足マットをエアブローしてほこりにまみれていたことは、企業秘密としておきます(´∀`*)ノイエア!
今回の整備は、マツダのタイタン、
初めてご入庫いただきました。
車検ご入庫ありがとうございました!!
お世話になっていた業者が、看板を下ろして以後、数回代行車検にお世話になったのだが、
ブレーキオイルが減る、
ブレーキの利きが悪く、ブレーキをかけると、ハンドルがとられる、
と言うのに、悩んでしまっているので、車検をお願いしたい、と言うことでした。
おっと、初めてのお客様なのに、安く上がらないですよ、これは。
気を使いますねー、仕方ないんですが。
受け入れ点検をしつつ、ブレーキをばらします。
フロントハブをばらします。
フロントベアリング、まあ、ぼちぼちかな。
リヤハブ、
これは、アカンやつです。
ハブベアリングにデフオイルが廻って、グリスが解けちゃって、ろくでもない展開です。
ドブレーキドラムを抜きますと、こんなものがおちてきました。
ブレーキライニングが、ブレーキシューから剥離しちゃっておりますね。
デフオイルが、ブレーキに回って、ブレーキシューをくっつけている接着剤を溶かしてしまったんでしょう。
そのリヤブレーキ。
オイルと、ブレーキダストが、練り物になってまとわりついております。
ろくでもないです。
と言うことで、きれいに掃除します。
ジェットたがねで浮いたペンキもはがしてやります。
ホイールシリンダーも、錆つき、固着、オイル漏れのオンパレードです。
今回は、作業箇所が多くなりそうなので、金額の方も気になるところですので、
オーバーホールしていくことにします。
フロントブレーキは、錆によって完全固着し、
片方のブレーキしか聞いていない状況でした。
これはあぶない。
3Mの、防錆塗料で、バックプレートを塗装します。
デフオイル、は、油膜がしぶといし、
ブレーキオイルは、鉄にしみこむのか?と思うほど、大分掃除してもわいてくるし、
どこまでやるかが悩みどころです。
こちらはフロントブレーキ。
ブレーキのホイールシリンダのオーバーホールです。
写真中央やや右の光っているのが、紙やすりで磨いた後の物。
写真中央やや左下の、さびているのが、磨き前の物です。
ブレーキのシリンダが組みあがりました。
ここから折り返しです。
ブレーキシューも新品に交換です。
全く気持ちいいですね!
アクスルシャフトシール。
このシールがデフオイルと、ハブベアリングを隔てていますので、真剣な顔をして打ち込みます。
こちらは、ブレーキドラムですね。
デフオイルが廻ってくたくたになったのを、復活させます。
ベアリングをきれいに掃除して、傷みの状況を確認します。
ローラーの状況ああんまりよくはないですが…
まあ、掃除が完了しました。
ベアリング自体は、あまりよくない…
と言う所ですが、最初の試運転で、走行中の異音としては、あまり何も感じなかったので、
今回はグリス詰め替えのみで、費用を圧縮し、
次回に判断を持ち越すことにします。
まともにメンテされていない、と言う状況から、一度きちんとメンテをして、どのようになるか、と言う意味での様子見ですが、
その様な修理プランとするか、と言うことに関しては、
お車の車検から車検までの走行距離によって、判断が変わってきます。
滞りなく、グリスを詰め込み、
仕上げに内側のシールを打ち込みます。
ブレーキドラムを組み付けて、外ベアリングをはめ、プレロード調整をします。
一年後、アクスルシャフトを抜いた時に、同じように、黄色くて透き通ったグリスが、見えれば、
合格点です。
こちらは、クラッチの、レリーズシリンダーです。
ブレーキオイルの減るトラブルに関しては、こちらの方が、原因として、根が深そうです。
これも、オーバーホールします。
写真は、ホーニングの途中ですね。
磨き上げて、オーバーホールキットで、くみ上げます。
ステアリングリンクのタイロッドです。
左右のタイヤを結んでいます。エンドブーツが破れておりました。
車検に通らないはおろか、このまま放ると、リンクの脱落にもつながる、重要な部分です。
古いブーツを捨てて、グリスを詰め替えます。
新品のブーツを打ち込みます。
プロペラシャフトは給油します。
リヤショックの下端ブッシュが、ガタガタになっていたので交換です。
これも、がたがありますと、車検に通りませんので、交換です。
ミッションオイルが、恐ろしく茶色になっておりましたので、交換します。
デフの方が、負荷が大きく感じますが、
案外ミッションオイルの方が、痛みやすい気がします。
ドレンのマグネットも、鉄粉がものすごくついておりました。
これでは、いけませんね。
ちなみに、ダンプ昇降のPTOポンプの駆動もミッションが行いますので、
実は大事な、ミッションオイルです。
ついでに、パンクもしておりました。
パッチを貼って修理します。
フルコースでございます。
バッテリーの液もかなり減っていたので、補充します。
トラックのバッテリー、しかも2個ですので、1ℓは言いすぎですが、結構たくさん入ります。
もちろんダンプもグリスアップ。
シリンダや、アーム周りは、グリスアップしてあることが多いのですが、
一番根元の、ヒンジのところや、
あおり戸の、ストッパー解除のレバーなんかは手が回っていないことも多いので、
必須点検項目です。
その他、必要な点検整備尾をさせて頂き、無事に車検を受けてまいりました!!
また、一年後の車検のご入庫もよろしくお願い申し上げます!!
ご入庫ありがとうございました!