2023/01/31 - 2023/02/01
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しなちくさん
この旅行記のスケジュール
2023/02/01
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大洗~苫小牧西港を結ぶ航路は1日2往復のフェリーが就航していますが、そのうち深夜便と呼ばれるものを担当している「さんふらわあたいせつ」「さんふらわあしれとこ」は近い将来引退が予定されているとのことで`わざわざ船に乗るためだけに`行ってきました(笑)
先にお伝えしておきます。
観光・グルメ要素は一切ありません。
・・・悪しからずご了承いただければ幸いです。
それでは、スタート!
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今回のお出かけは成田空港へと向かう京成線の中からスタート。
ほとんどの方は「観光地」や「グルメ」を目的に旅先を決めることが多いと思われますが、中には「移動手段が目的地」になるという変わった人も少なからずいるのです。
今回の目的は、(概要でも触れましたが)大洗~苫小牧を結ぶさんふらわあ しれとこへの乗船。これ以上でも以下でもないので、(首都圏在住の私は)ただ乗るためだけに北海道へと向かい、現地滞在はまさかの・・・(後ほど触れようと思います)京成本線 乗り物
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今回は仕事先から向かったわけですが、羽田・成田とある中でも圧倒的に羽田が近い場所にある私の職場。
それでも成田に向かったのはLCCを使うからなのであります。
貯まっていたマイルを消化するのでも良かったのですが、それは今後に取っておくこととしてANA・JALには目もくれず桃色の航空会社をチョイス。
手荷物も(男性で北海道に行ってもとんぼ返りするので)制限に引っかかることなどなく余裕で通過。
移動が多いのでキャリーなどではなくリュックを多用しているのも軽量化の一つとなっているのかもしれません。
これまでLCCはどちらかというと避けてきた側なのですが、座席指定するのにも追加料金だったりと外の写真を撮りたかったりする身としては少し厳しいところ。今回は3人掛けの中央席を指定されてしまったのでこれ以降の写真はありません・・・成田国際空港 空港
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飛行機は10分ほど遅れてゲートを出ましたが到着はなぜか10分早着。(笑)
・・・というわけで、北の玄関口である新千歳空港へとうちゃーく!
普通ならここから高速バスなりレンタカーなりで各地へと散らばっていくのですが、私は異常者(自分で言うな← これより帰宅へ向かう儀式を執り行わさせていただきます(?)新千歳空港 空港
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1階にある到着口からエスカレーターで地下へと降りてやってきたのはJRの新千歳空港駅。昔の千歳空港は現在の南千歳駅に隣接した場所にあり以前はそこから連絡通路で歩いてターミナルへと向かっていたそうですが、新空港の開港に伴い路線も現在の位置まで伸ばしてきたそうです。
日本人よりも外国人の姿が多いように見受けられ、チケット引換の窓口はかなりの行列が。
皆様スキーなどされるのでしょうか? -
快速エアポート 札幌行に乗り込みます(札幌に行くとは言ってない)
空港へやってくる列車は全て快速エアポート号として統一されており、乗り換えなしで向かうことができるのは札幌・小樽方面のみ。
帯広・釧路方面や室蘭・函館方面へと向かう特急は隣の南千歳で乗り換えとなります。
これでもアクセスとしてはそこまで悪くないように感じますが、やはり苫小牧方面へと向かうのは乗り換えが必須となるのが鉄道アクセスのデメリットということで、現在終点となっているこの新千歳空港駅から延伸して千歳線植苗駅付近まで線路を伸ばすという検討案も出されているとか。
今後どうなっていくのかが気になるところです。JR千歳線 乗り物
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南千歳~新千歳空港が単線となっているため、12分毎の運行が最大となっている現在の快速エアポート。
「車内ガラガラやん!」と思われたと推察されますが、これは先発列車が混んでいたので座っていこうと次列車を選んだため。このあと発車時刻が近づくにつれて車内の座席はほぼ埋まることとなりました。 -
・・・などとうんちくを語っていましたが、降車するのは隣の南千歳。
所要時間はわずか3分。
明るかった空は既に太陽が沈み徐々に暗闇が差し迫っているようでした。。。
当然ですが1月の北海道は寒い。。。 -
そんな過酷な状況下でも定時でやってくる日本の鉄道。
(もちろん豪雪時などには運休や遅延も発生していますが)鉄道の運行ダイヤにシビアな日本人にとっては欠かせない移動手段と言っても間違いないでしょう。 -
こ線橋を渡り反対側のホームで待つこと30分。
さむ~~~い思いをしながら(待合室はあったのだがせっかくだから外の景色を堪能しようというわけ分からん動きをしていた)やってきた普通へ乗り込み、終着の苫小牧にて降車。
ここまで新千歳に着いてわずか2.5時間。道内に用はないのでとっとと帰ることにしましょう(?) -
ここ苫小牧までは札幌から直通で走る普通列車がありますが、ここ以西は室蘭・函館まで向かう特急列車と近隣エリアをぽつりぽつりと結ぶ普通列車のみ。
これでも道内では多い方だと思います(偏見)苫小牧駅 駅
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さて、苫小牧の改札を抜けたのは夕方6時過ぎですが船の出航は深夜1時30分
。ターミナルには23時頃を目安に来てくださいねと言われますがそれでもまだまだ時間には余裕がある模様。
というわけで、諸々の買い出しをしに駅隣接のドンキへとやってきました。 -
夕方便はレストランの営業がありますが、深夜便は冷凍食品の自動販売機があるのみ。ま、それでも全然問題はないのですがお菓子や飲料など調達場所が限られるものをこちらで買っておいて持ち込もうという算段なのです、、、
いままで雑貨が中心の取り扱いだと思っていましたが、こちらはスーパーを併設(?)しており食糧調達もお手のもの。フェリーのみならず列車利用前などにも使うことができそうです。 -
買い物を済ませ苫小牧駅に戻りフェリーターミナルへと向かうバスへ。
札幌~苫小牧では北海道中央バスが「高速とまこまい号」を、道南バスが「高速ハスカップ号」を運行していますが、中央バスの一部便がフェリーの発着時間に合わせて苫小牧駅~フェリーターミナルまで延長運転を行っています。全便に対応しているわけではないので事前に時刻表は確認しておく必要がありそうですが、苫小牧駅から300円弱で移動できるのは嬉しいところ。この日、苫小牧駅から乗り込んだのは4名ほど。札幌方面からやってきた人はほとんどが駅前で降りていったので車内のお客さんはほぼ入れ替わったといっても過言ではないかもしれません。北海道中央バス 乗り物
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バスは10分少々でフェリーターミナルへと到着。
折り返しは回送で車庫へと戻るようです。
この時間に到着する便はないですからね、、、
ちなみに苫小牧駅との間は道南バスの路線バスもありますが、こちらも本数は日に4本。いずれの場合も(繰り返しになりますが)時刻表の確認は必須です! -
それにしても1月の北海道は寒い!(当たり前←
雪にはしゃぐような年でもなく、寒さに耐えられなくなったのでターミナル内へと退散。(笑)苫小牧西港フェリーターミナル 乗り物
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3社7往復の船が日々乗り入れてくるここ苫小牧西港。
大型フェリーが接岸できるバースが3つありますが、発着がないと基本的にはガラガラ。メインのお客はトラック輸送ですし、一般旅客もバイカーや自家用車で来港する人は時間に縛られないのでもう少し後になったら来るのかもしれません。
時計の下にあるモニターではカーリング女子の選手が出ている広告が無限ループで流れていました((( -
就航本数が(他と比べて)多いのでこうした出発時刻掲示板が設置されているのがここ苫小牧西港の特徴。
・・・なんで先発するシルバーフェリーの方が下になっているのでしょうか? -
外には既に今晩乗船する「さんふらわあ しれとこ」が荷役作業を行っていました。
大洗から18時間かけてやってきて停泊はわずか5時間ほど。
トラックが忙しく動き回るのを見ていると、日本の海運もこうして物流の一翼を担っているんだなぁと実感させられます。
ほんとはもっと近くで写真を撮りたかったのですが、立ち入り禁止の看板があったのとお仕事の邪魔をしてはいけないと思い自重。
21時を過ぎたころにカウンターがオープン。乗船手続きをしてひたすら待機の時間が続きます。。。
もっと遅く来れば良かったのかもしれませんが、こうしてお船を眺めながらのんびりする時間も悪くないのかなと思ってかなり早めの到着となりました。さんふらわあ (商船三井さんふらわあ) 乗り物
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出航は1時30分ですが、その直前まで船に入れないわけではなく22時45分過ぎに徒歩での乗船客もボーディングブリッジから中へ入ることができると放送がかかりました。
(事前に確認していましたが)深夜便とはいえ、23時頃を目安にターミナルに来てくれというのは早めに乗船客を裁いておきたいという目的もあるのかもしれません。
こちらとしては乗り込んでしまえばこちらのもの。シャワーを浴びるなり食堂エリアで夜食を食べるなりと好きに過ごすことができるのでありがたいところです。 -
スイートからツーリストまで種類がある客室を備えた夕方便に比べ、シンプルフェリーが売りとなっている(?)深夜便は4人一部屋のカジュアルと販売を停止しているデラックスルームの2タイプ。トラックドライバーは別に就寝スペースが設けられているので基本的にはガラガラ、運が良ければ1室独占できるという前評判でしたが、今回は商船三井フェリー就航50周年記念による半額CPを使い乗船したので全4つのベッドが全て埋まるご盛況。そうですよね・・・お船ヲタクさん乗りますよね・・・
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一人当たりの専有面積はこれくらい。
2段ベッドではないのでこの上で立ち上がることができるほど上には広いのですが、横幅はやはり狭め。荷物置きや上着かけもありますがこのあたりを見ていると昔のB開放寝台みたいだなぁと思わずにはいられません。 -
ちなみにこちらは部屋入り口部分にある番号案内。
見る方が見ればすぐ分かりそうですが、「定員 4名」「寝台内禁煙」とかこれほんとに寝台客車にあるやつと同じフォントでは!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
荷物を整理し一息ついたところで船内探索にしゅぱーつ! -
まずは食堂へ。
食堂というか、フリースペースというか、、、
基本的に野郎ばかりなので(偏見)、こうしたお花の飾りつけは癒しを与えてくれますね(笑)
テーブル席しかありませんが、丸テーブルで複数人でも座れるようになっている場所もあるので席数が足りないということはなさそうです。 -
その他各所を経由して(略しすぎ)やってきたのは上階にあるデッキ。
ちょうど23時59分発のシルバーフェリー 八戸行が出航する瞬間でした。
深夜なので汽笛一声もなし。静かな船出です。 -
仙台や大洗とを結ぶ航路は大型船舶を使い1-2往復/日としてるのに対し、八戸航路は船舶のサイズをダウンし便数を増やして運航する方法を採っているようです。乗客としては選択肢が増えて嬉しいのですが、御船印などを集めている人からすると乗る本数が格段に上がるのでこれまた一苦労なところ、、、
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我々の横を静かに通り過ぎ、、、
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闇夜へと消えていきました。
八戸までの8時間の航行、ご安全に!
というわけで、深夜0時を過ぎて本船の出航まであと1時間半。
出航シーンは是非ともこの目に焼き付けたいところから、一度自室に戻って休むかと目をつぶったら・・・ -
ヴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
外が明るくなっているうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
・・・そうです。ベッドに横になったらそのまま昇天してしまい翌朝になっていたのです(憤怒) カタカタという音で目が覚め一気に奈落の底に突き落とされた気分でした。。。 これを一番楽しみにしていたのにいぃ、、、 -
気を取り直して再度食堂へ。
船会社の食堂は全てこうした作りになっているのか分かりませんが、テーブルも椅子もチェーンで床に括り付けられていました。揺れであっちこっち飛ばされないようにするためと思われますが、普通に使う分には全く問題ありません。 -
海風を浴びに2度目のデッキへ。
あぁ~~心がぴょんぴょんするんじゃぁ~~
(というメジャーなようでマイナーなネタをぶち込んでみる←
電波が繋がったり繋がらなかったりと不安定な状態ですが、だからこそ日常を忘れて非日常を味わうのだよ。と言われているような気がします。 -
反対側を向く。
海上という特殊な環境というのもあり、窓枠も床もかなりの錆が。
・・・仕方がないよね() -
後部には煙突とヘリポートが。
雨こそ降らないものの、天気もこののちは大浴場でひとっぷろ浴びて二度寝へ。
最高っすね(笑) -
午前中には曇っていた空模様も午後からは回復し最高の航海日和に。
操舵室直下の前面展望ができるスペースや、サイド・後部の展望デッキをひたすら行き来しながらのんびりとしたひと時を過ごします。
特に夕陽は夕方便では味わえないものの一つで、「深夜便乗りに来てよかったな~」と思えた瞬間でもありました(大袈裟な←
波も穏やかで、水を掻いて進んでいく音はヒーリング効果もありそうです(笑) -
船は福島第一原子力発電所の真横を通過し、、、
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苫小牧を先発したものの仙台停泊中に抜き返した名古屋行の太平洋フェリーとも別れを告げ大洗へラストスパート。
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今日も一日無事に過ごすことができてありがとうございました。
。。。とお礼を言ってしまいたくなる太陽の神々しさがそこにはありました
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さてここからは船内の食糧事情をピックアップ。
先にも触れましたが、夕方便とは異なり冷食の自動販売機が置かれているのみの深夜便。冷食・・・ではありますが、味はそれなり。レンジが設置されているので、持ち込みの飲食物もこちらを使えば問題なし。カツサンドやナポリタン、カレーやドリアなどバリエーションもそこそこあるので持ち込まなくても困ることは無さそうです。
値段も(地上のスーパーなどと比較すると高くはなりますが)そこまでぼったくりと思える価格ではないのかなといったところ。 -
また、船旅のお供として(?)飲まれることも多いだろうアルコール各種。
ビールが圧倒的な種類数を誇りますが、350ml、500mlとそれぞれ200円~、370円~と幅はあるものの平均するとこれくらいの価格帯となっていました。
ちなみに、訪問時(2023年1月時点)で新500円硬貨には対応していませんでした。最近では新紙幣も出回っていますがこの分だと対応することはなさそう、、、 -
他、ソフトドリンクやアイスクリームの自動販売機もあるので、レストランがないとはいえそれなりに対応はしてくれているんだなと感じました。
こうした自販機ライフを楽しめるのも深夜便の特権と言えそうです。 -
そんなことをしていたらあっという間に外は暗くなり大洗港へ到着の時間に。
奥には15分後に出航する苫小牧行の夕方便「さんふらわあ ふらの」が最終準備を行っていました。
間に合えば見送り行きたいなぁ・・・大洗フェリーターミナル 乗り物
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というわけで、下船用のタラップが取り付けられたのち、トラックや自家用車組よりも一足早く降りることができたのでそのまま岸壁までダッシュ。
離岸する寸前のところで到着できたので一人寂しくお見送りです(笑)
後部デッキに集まっていたのは、家族連れにカップルや夫婦など。
独りぼっち寂しい・・・ -
夕方便を見送ったところで、再度乗ってきた深夜便へリターン。
苫小牧で積み込まれたトラックが一つずつ降ろされていきます。
これまで知らなかったのですが、トラックの荷台部分だけ航走し、ヘッドはそれぞれの港で付け替えるというやり方もあるんですね、、、 そうすればドライバーすら乗らなくも済み、運転手はそれぞれのエリア内だけ走れば良いという効率的な考え方・・・ -
ほどなくして下ろし終わったのか、ターミナル内には冷凍品を積んだトラックのアイドリング音のみに。通常であればここから積み込み作業・・・となるのですが、翌日は休航日とのことでそうした作業は見られませんでした。
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度々お世話になっている大洗フェリーターミナル。
深夜便も、もう一隻乗りに来なくてはいけないので(謎の使命感)その際はお世話になりますね(ペコリ -
ターミナルからは水戸駅までの路線バスが出ていますが、運賃を少しでも安くするという理由から大洗駅まで1km少しの徒歩移動を敢行。写真を撮っていたので他のお客さんは誰もいない状態で夜の街を歩くのは少し怖い部分もありましたが、何事もなく駅まで到着。
大洗駅 駅
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やってきた列車に乗り込み終点の水戸にて下車。
時刻は夜の9時を回ったこともあり、本日は首都圏に帰還せずこちらにて終了となりました。
船で一晩過ごしたのに・・・と思うところもありますが(笑)、まぁそんな旅もいいでしょう。。。
最後までご覧いただきありがとうございました。鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 乗り物
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