![2024のゴールデンウィーク、スペインはカタルーニャにショートトリップにいってきました。<br />バルセロナの近くに中世のお城に泊まれる素敵なお宿があるらしい?そんな話を聞きつけて、いってみたいと盛り上がったのがきっかけです。<br />初日はバルセロナのゴシック地区を散策して、旅は2日目。いよいよ目的地カルドナに向かいます。<br />カルドナはバルセロナから車で約2時間。途中、まずは有名な「黒い聖母子像」に逢いにモンセラート修道院に立ち寄ります。<br /><br />「サンタマリア・デ・モンセラートってことは、マリアさまよね」<br />「そうだね。マリア教会だね」<br />「うちはマリアさまには縁があるわよね」<br />「お菓子目当てで、よく行くものね」<br />「そうよ。お菓子も売ってるしマリアさまもいるんだから」<br />「モンセラートはチーズケーキがあるよ」<br />「チーズのデザートもあるみたい、楽しみ」<br />「自然もすごいみたいだし行ってみたいね」<br />「奇跡のメダイユあるかな?」<br />「あるんじゃないかな。メダイユ集めてたっけ?」<br />「集めたいわけ」<br /><br />【旅程】<br />~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~<br /><0>2024/5/2 (THR) <br /> QR4851 22:50HND ----- 04:40DOH<br /><1>2024/5/3 (FRI)1st Day <br /> QR145 08:50DOH ----- 14:40BCN<br /> 17:00<br /> *Hotel Porta Fira 4* Sup チュウウシャジョウコワイ<br /> *Barri Gotic オールドナマチ<br /> *Mercat del Pi オイシイチーズトクッキー<br /> *Kathe Wohlfahrt カガネルゲット!<br /> *Carrer dels Banys Nous Ber.Sus ナイスシングスホシカッタ!<br /> *Basílica de Santa Maria del Mar ヨウシタンレイバシリカ<br /> *bubo チョコオイシイ<br /> *La Colmena ステキティンボックス<br /> *Catedral de Barcelona シャボンダマカワイイ<br /> *Hotel Porta Fira 4* Sup ツカレタヨー<br /><2>2024/5/4 (SAT)2nd Day<br /> 7:30 Check out and Move to<br /> *Santa Maria de Montserrat Abbey ←イマココ<br />15:30<br /> *Parador de Cardona<br /><br /><3>2024/5/5 (SUN)3rd Day<br /> QR142 23:00 BCN ----- 06:10 DOH<br /><4>2024/5/6 (SUN)4th Day<br /> QR4850 07:15 DOH ----- 23:55 HND<br />~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/90/48/650x_11904857.jpg?updated_at=1726953085)
2024/05/04 - 2024/05/04
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2024/05/04
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2024のゴールデンウィーク、スペインはカタルーニャにショートトリップにいってきました。
バルセロナの近くに中世のお城に泊まれる素敵なお宿があるらしい?そんな話を聞きつけて、いってみたいと盛り上がったのがきっかけです。
初日はバルセロナのゴシック地区を散策して、旅は2日目。いよいよ目的地カルドナに向かいます。
カルドナはバルセロナから車で約2時間。途中、まずは有名な「黒い聖母子像」に逢いにモンセラート修道院に立ち寄ります。
「サンタマリア・デ・モンセラートってことは、マリアさまよね」
「そうだね。マリア教会だね」
「うちはマリアさまには縁があるわよね」
「お菓子目当てで、よく行くものね」
「そうよ。お菓子も売ってるしマリアさまもいるんだから」
「モンセラートはチーズケーキがあるよ」
「チーズのデザートもあるみたい、楽しみ」
「自然もすごいみたいだし行ってみたいね」
「奇跡のメダイユあるかな?」
「あるんじゃないかな。メダイユ集めてたっけ?」
「集めたいわけ」
【旅程】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<0>2024/5/2 (THR)
QR4851 22:50HND ----- 04:40DOH
<1>2024/5/3 (FRI)1st Day
QR145 08:50DOH ----- 14:40BCN
17:00
*Hotel Porta Fira 4* Sup チュウウシャジョウコワイ
*Barri Gotic オールドナマチ
*Mercat del Pi オイシイチーズトクッキー
*Kathe Wohlfahrt カガネルゲット!
*Carrer dels Banys Nous Ber.Sus ナイスシングスホシカッタ!
*Basílica de Santa Maria del Mar ヨウシタンレイバシリカ
*bubo チョコオイシイ
*La Colmena ステキティンボックス
*Catedral de Barcelona シャボンダマカワイイ
*Hotel Porta Fira 4* Sup ツカレタヨー
<2>2024/5/4 (SAT)2nd Day
7:30 Check out and Move to
*Santa Maria de Montserrat Abbey ←イマココ
15:30
*Parador de Cardona
<3>2024/5/5 (SUN)3rd Day
QR142 23:00 BCN ----- 06:10 DOH
<4>2024/5/6 (SUN)4th Day
QR4850 07:15 DOH ----- 23:55 HND
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2日目の朝7時20分。ホテルポルタフィラをチェックアウトして、モンセラートに向けて出発です。
「はは、朝ごはん7時30分からっていうからヤバかったけど、最初からつけてなくて駐車場付、食事無しで予約したの忘れてた」
「ついてないなら食べないで出ればいいもんね。昨日買ったお菓子食べながら行こうよ」
今日うかがう「サンタ・マリア・デ・モンセラート修道院」は、黒い聖母子像と山の自然が巡礼地として強烈にインパクトがあるとても有名な観光地です。
およそ1時間で到着する予定で、ラ・モレネータと呼ばれる黒い聖母子像の見学は、8時45分の入場チケットを予約しています。ホテル ポルタ フィラ ホテル
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ホテルのすぐ近くに大きな高速が走っていて、GPSの案内に従って高速(A-2)に乗ります。高速の入り口が2、3本少しづつ角度の違う入口になっていたりするのがややっこしいのですが、GPSの案内のほうが携帯のMAPより絵でどの方向に進むのかわかりやすくて助かりました。
-
チンクェチェントは今日も快適に走ります。
「う~ん、こんなところで憧れのシックススピードは嬉しい誤算」
「慣れてきた?」
「まあね」
「バックできないとか言ってたけど?」
「バックギアの入れ方にはとまどったけど、もう覚えたし」
「昨日いろいろ試してたものね」
「ひと手間かけていれるのは想像ついたけど、やり方は車によって違うからね」
「あんなのわかんないよね~」
レバーの根本のカバーを引っ張って上に上がった状態でRに入れれば入るのですが、発見するまであっちを捻り、こっちをこねくりして苦労していたのです。 -
昨日La Colmena(ラ コルメナ)さんで購入したクッキーを朝ごはん代わりにつまみながら、A-2を北上していきます。
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高速に乗ってしまえば、注意するのは日本とは走行車線と追い越し車線の関係が反対なことと、一番右の車線は右折で出口に入ることが多かったり、分岐になることが多いことくらいです。
しばらく走ると、C-242のCan Santeuginiに向かう分岐を越えたあたりから、行く手に独特のかたちの禿山というか岩山が見えてきます。 -
だんだんと岩山が近づいてきます。
「すっごい、一目でわかるよ」
「さすが聖地と言われるだけのことはあるね」
「山そのものが偉容なのね」
「ふもとの街にはフリマもやってて、モンセラートが見える市場って有名みたいよ」
「へー!そこもいけるかな?」
「日曜日にマーケットやってるから、帰りのオプションにはなるね」
太かった高速道路の車線もだんだんと減って、ついに「モンセラート&マンレサあっち」の看板が出てたところで、サインに従って、左折して570号に入ります。高速を降りるとしばらく森の中を走り…グネグネの山道をモンセラート&マンレサ方面に登ります。 -
山を登るにつれ、剥き出しの岩肌が目立つようになります。
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だいぶ山を登ってきて、展望台に車を停めました。標高635m付近です。あと100m程あがると目指す修道院です。
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奇岩地帯です。モンセラート、訳すとノコギリ山と言うだけのことはあります。
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遥か向こうまで大地が続いていました。
「すごいねー」
「そろそろ8時30分だし、急がないといけないんだけど…少しくらいいいよね」
「少しくらい遅れても大丈夫でしょ」
しばらく涼んで景色を楽しんで、展望台をすぎると、モンセラート修道院のゲートがありました。 -
ゲートを越えてから、さらに上がっていくと、ロードサイドに駐車場があります。少し手前かな?とは思いましたが、あまりギリギリまで粘って停めるところに苦労もしたくなかったので、適当なところで駐車して後は歩きます。
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道沿いの風景。切り立った崖の下の方に街が見えます。
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川筋にある旧市街が気になります。
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少し歩くと看板がありました。バシリカ直進です。
「8時45分になっちゃったよ」
「一応着いてはいるんだけどね」
「間に合わなくても入れないってことないよね」
「大丈夫だろ、でも9時になると電車が走り出すから混み出すよ」 -
崖側に目をやれば、険しい岩山がそびえたっています。
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谷側に目をやれば、谷にそって、ロープウェイが上がってきています。
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前方にロープウェイと鉄道の駅があり、ちょうど始発が到着したところでした。急な坂にゴンドラが止まっているのが見えます。昨日乗ったFGCカタルーニャ鉄道がここまで走っているんだそうです。R5路線でマンレサ行き?麓の駅からのアクセスで、ここまで登ってくることもできるんですね。
「9時になっちゃったんじゃない?」
「いいんじゃない?電車とロープウェー両方同時に見れるチャンスだし」
「バカ言ってないで急ぐよ」
駅までついたら、広場で折り返した所が修道院の入り口です。モンセラット登山鉄道 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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広場から石造の門を潜って、修道院に向かいます。
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門を過ぎて坂道を歩いていくと、修道院の前の広場につきます。
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坂の途中にあるトイレ。フニクラの駅を除いて唯一のトイレだったりするので何気に重要なポイントだったりします。
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坂を登ったところが修道院です。今の建物は1811年の戦争で破壊された後の再建がほとんどなのだそう。
ですが、11世紀に創設されてから400年後の15世紀にアヴィニョン教皇ベネディクトゥス13世に悲願の独立を認められたそうですから、歴史ある修道院です。実はこの教皇がアラゴン王の血筋なのだとか。アラゴン・カタルーニャ連合王国はアヴィニョン対立教皇を支持していましたし、王国の最盛期にあたる15世紀には修道院も栄えていたのだそうです。 -
ふと見上げると、岩肌の影に建物が。今にも落ちてきそうなギザギザの大岩が建物の上に張り出してきています。
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調べてみれば、こちらの建物はホテル・アバット・チスネロスというホテルなんだそう。1563年の創建で、元々は巡礼者のための宿房なんだとか。シンプルな作りがすごくかわいい建物です。
ホテル アバト シスネロス ホテル
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ギザギザ山の反対側に目をやると、モンセラートで今回遭遇した中でも最大級の謎が広場にゴロゴロ転がっています。
「……何してるのかしら、この人たち」
「死体じゃなさそう。シュラフで寝てる」
「それは見れば分かるけど。拝観するならもう起きるでしょ、山に登るならもっと早く起きるわ」
「それもそうだね?夕方から何かあるのかも。それか、ここも修道院だし、ふるまい待ち?」
「シュラフとかしっかりしてるし、それはないんじゃない?」 -
広場に鳥さんが来ていて、撮ってみたらセキレイちゃんでした。
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しばらくシュラフの群れを眺めていても、ちっとも皆さん動かないので、「最大の謎」には近寄らずに修道院の中に入ります。
モンセラット修道院 (教会堂) 寺院・教会
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いくつかのゲートがあって、どれが入口なのかわからず係員さんに聞いたところ、一番右のゲートから入るのが順路になっていると教えてくれました。
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事前に予約したチケットのQRコードを係員さんに見せて入場です。予約時間は30分程回っていましたが、問題はありませんでした。
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建物の端っこをサインにしたがって歩いて抜けていきます。聖堂の横の礼拝堂のスペースの裏ってを回り込んでいくような動線です。目を横にやれば、お墓らしきものも。
床のモザイクの色味とデザインが気に入りました。土地の赤を感じさせてくれます。 -
バシリカへの出入り口?
だんだんと細い通路をくぐって、上に登る螺旋階段を進みます。階段の入り口から、ちょっとした行列なので、並んで順番を待ちます。
「こっちから入れと言われて入ったけど…どこに着くんだろ?」
「チケット見せたんだから黒い聖母子像の像に着くんじゃない。ほら、列の後に並ぼう」
ガイドもろくに見ずに突き進んでいるので、心許ないところはあるのですが、しばらくすると前が空いて階段を登れるようになりました。
「お!行くよ!」
「前の人がいなくなったら黒いマリアさまのお部屋に順番に入っていくのね」
「人が多くなると大行列になるはずだよね。朝方だから少ないけど」 -
イチオシ
狭い入り口から部屋に入ると、左側に黒い聖母子像、通称ラ・モレネータがありました。膝の上に子供を載せて、左手に珠を持たれています。
黒いマリア像 文化・芸術・歴史
-
こちらの黒い聖母子像は、12世紀のロマネスク様式の像という話です。像を見つけた時にベネディクト会の修道士たちが運ぼうとしても頑として動かず、その場所にお堂を建てたのだという伝説があり、古くから信仰の対象になっていたようです。
この神秘的な景観の山中にある聖母子像は、巡礼先として非常に大きな成功を収めてきていたのでしょう。おそらく経済的にも。
だから本院から400年も独立させてもらえなかったり、アラゴン=カスティーリャ両王の時代には修道院の実権をカスティーリャに奪取されたり。修道院の歴史がその成功を証明しています。
1811年の戦争で破壊されたことで実権を取り戻し、1844年にふたたび修道院が独立。そして1881年、教皇に「バシリカ」の称号を付与されます。同時にモンセラートの聖母は”カタルーニャの守護聖人”に列せられました。
建立以降、時代時代の迫害のなかで、徹頭徹尾カタルーニャのシンボルになっている聖母子像です。 -
イチオシ
回り込んで、左手の手元の球に触ってみます。
なんでも願いのかなうおまじないなんだそうで、いっぱいナデナデしておきました。 -
フレスコ画に飾られた壁の前を下に向かって階段を降りて、聖母子像のある空間から外に出ます。
降りてきたら、団体が入っていて先程入れなかったお部屋に入れるようになっていたので、そっちに向かいます。 -
狭い入り口を潜ると、向こう側は結構広いお部屋で、十字架がある祭壇がありました。
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よく見るとさっき通ってきた黒い聖母子像の背中が上の窓に見えます。
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祭壇を見る形でドーム天井の礼拝堂になっています。
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周りを囲むように絵が描かれ、壁はステンドグラスと華やかな装飾で設られています。
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ステンドグラスが優美です。
ちなみにこの影しか見えない像はサン・ジョルディの像なんだとか。この方もカタルーニャの守護聖人で、なんとドラゴンスレイヤーです。 -
壁の窓の装飾も綺麗で、祭壇をのぞむ会堂はオレンジと青が綺麗なフレスコ画の床になっています。多くの人が訪れて祈りを捧げてきたのでしょう。ツルツルになっていました。
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イチオシ
焼き討ちされたので聖堂の築年数は新しいですが、コンパクトながらファンタジックな雰囲気で、まるでテーマパークかおとぎの国です。1876年からの工事には、ガウディも参加していたといいます。
-
聖堂から通路に出て、しばらく歩いていったん外に出ます。
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最後にキャンドルスタンドのコーナーがずらっと並んでいます。
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大が3.5ユーロ、小が2.5ユーロ。ご丁寧に両替機まで用意されています。色も白、緑、赤から選べます。
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私たちも一つ小のキャンドルを購入して、一つ奉納してきました。
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壁にEscolania de Montserrat(モンセラート少年聖歌隊)の募集広告のようなものが。
「聖歌隊みたかったよ」
「カレンダーみたけど、旅行中は全日お休みなんだよ」
「仕方ないよね。学校だから休暇中はお休み」
「でもさ、思うんだけど」
「なに?」
「修道院ってこんな山の上に子供連れてきて、ほぼ誘拐じゃない?」
「こらこら。でも実際、ここには絶対入りたくないっ!って言う子もいるだろうね」
「でしょー?」
「親から言われて”寄宿舎なら行ってもいいけど、モンセラートだけは勘弁して!”って子供がいうっていうパターンありそうだよね」
ポスターの中身は半分も読めていませんが…「少年聖歌隊を集めるのに学校になっていて、文化や教育や音楽を学びましょう、聖歌隊に入るのは小学生の4・5年次、量完備、皆さまのご要望に応えます、いっしょに学校に入りませんか?」こんな感じのようです。 -
イチオシ
続いてバシリカの中を見学にいきました。今日は聖歌隊の合唱のない日ですが、柱もタイルで飾られていて、装飾に溢れたバシリカです。聖歌隊見たかったのですが、この旅行の日程中はずっとお休みでやっていませんでした。
-
十字架の主祭壇の上に、光り輝く小部屋が見えます。よく目をこらすと、そこに黒い聖母子像があるのが見てとれました。
「あそこ、高くなってるとこにマリアさまいるんじゃない?」
「ほんとだ、よく見つけたね」
「次々と参拝の人たちがきてるよ」 -
イチオシ
参拝の方の切れ目を待って、鳥さん用のカメラで撮ると、真正面から大きく捉えることができました。ちょうど透明なカバーが見えない分、むしろ近くで撮るより綺麗に撮れたような気がします。
-
脇の祭壇にもマリアさまらしい聖母子像があったり、大きなパイプオルガンも。ミサの時はきっとたくさんの人が祈りをささげるのでしょう。
私たちがバシリカにいたのは11時過ぎ。午前中のミサが終わった後で、しばらく何もありません。午後は1時間置きにミサが予定されています。 -
しばらく椅子に座って、バシリカの雰囲気、空気感に浸ります。
このままミサを待ってもよいのですが、この日は聖歌隊お休みの日ですし、待たずに移動することにしました。 -
外に出たら、聖堂前のパティオです。
-
振り返るとバシリカが見えます。バラ窓と12使徒をモチーフにした彫刻のファサードが美しい建物です。
-
イチオシ
中庭でちょうど世界を切り取ったようなパティオの床には、不思議なサークルがタイルで作られていました。センターサークルで手を広げるとパワーを貰えるというパワースポットなのらしいので、ちゃんと手を広げて”アナザースカイポーズ”をやってきました。
-
イチオシ
誰もいない瞬間。たくさんの観光客がきているなか、ふっと人が途切れて奇跡的に撮れた一枚です。ああ、なんて奇跡の無駄使い~
-
パティオから出て、広場に戻ってきました。こうして見渡すと周りをノコギリ山に囲まれて壮観です。
「うーん!黒いマリアさま!見れたね!」
「そだね~、これからどうする」
「まだ11時でしょ?」
「もうすぐお昼。とりあえずお腹すかない?」
「そだね。あとチーズケーキが名物らしいしお土産屋も探さないと」
「ここのマリア教会ってことは、メダイユ売ってるよね」
「たぶんね~」 -
敷地に咲いていたお花。かわいいお花でした。
-
同じく近くで餌をとっていた鳥さん。
イエスズメのような気もしますが、何かのメスなのかも。 -
坂を下っていったところにある小型のスーパーです。一通りどんなものがあるかをチェックして、お土産になりそうなものを探しましたが、来た時に大きいお土産物屋さんがあったので、買うのはそっち行ってからにします。
-
少し戻ってフニクラ駅の向かいにあったお土産屋さんに立ち寄りました。
黒い聖母子像の人形や、ビスコッティのような焼き菓子の類、おおきな菓子パン等。色々お土産を売っています。いくつかのフロアが横に連なっているのですが、そのなかの奥手にはメダイユを売っているお店もありました。 -
大きな砂糖かけのコカというカタルーニャ州の名物パン「コカ・デ・モンセラート」をお土産で売っていたので、一つ購入してみました。これが大きくて横50㎝くらいあります。平たい厚紙のパッケージに入れてくれるのですが、結構持って歩いている方もみかけたので、ポピュラーな食べ物のようです。これ。
-
ご飯はホテルのレストランも考えたのですが、入口が入りにくいし、また階段登って戻るのもめんどくさ…と思って、すぐお土産物屋の隣の並びのカフェテリアでいただきます。
-
時間がお昼には少し早いので行列になる前に食事もすませます。
生ハムとチーズのサンドウィッチとクロワッサン、ラテとコーヒーを旦那と嫁でシェアしていただきます!
サンドウィッチはチーズとハムはさすがの美味しさ。クロワッサンは普通かなー?
でも美味しくいただきました。 -
それともう1つ。デザートにモンセラート名物の山羊のチーズ「マト」をいただきます。これ、どんなものなのか楽しみにしていたのです。
-
はちみつとセットなので、チーズの蓋を開けてはちみつをかけて食べます。
「おもったより癖がない」
「食べやすいね。フレッシュチーズだからかな」
「山羊のチーズってこんななんだ」
「激烈臭かったらどうしようと思ったけど美味しいね」
お腹も膨れたので、次の行先を相談します。
今日のお宿の予定のカルドナには、ここからまだ1時間程かかりますが、時間はまだ大丈夫。そこでサンジュアン峰にロープウェーで登ってみることにしました。 -
お昼近くになり、見るからに人出が多くなってきました。ロープウェーは行列です。
「並ぶしかないか…」
「そうね」
……
「なんかお腹痛くなってきた」
「大丈夫?」
「坂のところのトイレ行ってくる」
「このまま並んでおくからいっといで、階段上がると早いよ」
「一つしかないから時間かかるかも…」
「その時はその時だよ、気にしないで」 -
行列を待っている間に、近くの木でこちらも待ってみたところ、胸の赤い鳥さんがきました。これはスズメではなさそう?
-
フニクラ(ケーブルカー)看板のところから並んでいたので、結構な長さの列でしたが、どんどん回転するので進みは早かったです。
弱ったことに、あっという間にカウンターまで着いてしまい、チケットも大人2人で購入したまでは良かったのですが、その後嫁の到着より早くフニクラに乗る順番がきてしまいました。
係員さんに説明してゲートのすぐ横で待たせてもらっていた旦那と後で合流。すぐに次のフニクラに乗り込みました。優しい係員さんで良かったです。
「ごめーん」
「戻ってきてくれて嬉しいよ。どうなることかと」 -
イチオシ
たまたま最後尾の特等席!
向かい側のモンセラート修道院がよく見えます。 -
上から見ると建物全景が見えて、改めて凄いところに建ってるなあと感心します。
-
よくよく目を凝らすと、修道院の上の岩山の頂上にも、祠のようなものがあります。小さな教会でしょうか。
-
その向こうに冠雪をいただく雪嶺も見えています。ピレネー山脈でしょうか。
-
サンジュアンの展望台まで上がります。だいぶ高いところにきました。
-
展望台から、三方向に道が伸びているので、地図を見てどこに行くか相談して、近くの峰まで歩いてみることにしました。
-
まずはマップでルートの確認です。
ルート1は紫のラインでサンジェロニ峰の祈祷所行きのルート。これはロングルートです。ルート2は緑のライン。モンセラート修道院からの登りルートでサンベネット修道院を経由してサンジェロニ行きに合流するルート。ルート3は赤いライン。十字架が立っているサンミゲル展望台行の下りルートで黒い聖母子像が発見されたというコバの洞窟にも続きます。それとオレンジのラインは分岐でルート3aになっていて、サンジョアンの祈祷所に行くサンジョアンルート。大きくわけて4ルートあるようです。
「どうする?」
「まずロングルートはパスね」
「じゃあ、コバの洞窟行く?」
「ルート3はフニクラ使わないで降りるんでしょ」
「そうなるね」
「チケット買ったのにもったいないし、結構遠い」
「じゃあルート3aだね」
「そうね。せっかくサンジュアンに来たんだしね」
協議の結果、一番ショートなサンジュアン展望台行きのルートを歩くことになりました。 -
ギザギザの奇岩地帯の中を、尾根沿いに歩いていきます。
-
露頭礫岩というか、いかにも堆積岩といった調子の岩肌を間近に見ることができます。
-
赤い土の上に咲くお花たち。かわいいのを色々撮りました。
-
尾根を繋ぐ道は、かなり広い道が整備されていて、楽に歩くことができます。
-
近くの木に鳥さんがいるのを見つけました。また胸の赤い子です。パッと見ジョウビタキのようにも見えますが、顔まで赤いですしカラーリングが少し違うような?
-
フニクラ駅のところで旦那が撮った子と同じオレンジ胸の子に思えます。
-
しばらく歩いていくと、向こうの峰の先に小さな建物が見えてきました。
-
イチオシ
どこか現実離れした…異世界のような風景です。
-
大きな岩山を眺めていたら、人が登っているのに気がつきました。
「あれ見て!あんなところ登ってるの」
「この辺では盛んだから。ちょうどいい練習場なんだろうね」
「えー?怖くないのかしら」
「怖いよねえ」 -
拡大すると、3人のクライマーが垂直の崖に挑んでいます。がんばれ!がんばれ!
-
また奇岩の峰をしばらく歩きます。
-
途中何匹かトカゲを見つけました。微妙に種類が違う2匹です。なかには犬をお散歩させている方もおられるので、挨拶して先に進みます。この間、道はずっと平坦に整備されています。
-
まっすぐ進むと道は古い石垣に沿って、つづら折れにサンジュアン峰に登り始めます。道沿いに大きなアロエがたくさん並んでいます。
-
天気も良くて、空気もすっきり。気持ちの良いハイキングです。
-
この遺構も、古そうな石積みです。
-
先程小さく見えていたサンジュアンの祈祷所まで登りきりました。
サン・ジュアン 建造物
-
さらにどんどん登ります。祈祷所をすぎると、道が細く急になってきました。
-
「道まだ続いてるけど、もうサンジュアンなのよね?」
「そのはず。この奥にもう一つ峰があって、そこまで続いてる」
「もう少しいってみる?」
「もう少しだけね」 -
岩の隙間に人工物の痕跡が続いています。
過去幾度も攻撃されていますし、修道士がこういう所に隠れ住むような時もあったのでしょうか。 -
どんどん道が細くなり、先に行った旦那が戻ってきました。
「この先でハシゴになってる。道悪いし、どうする?」
「えー?戻ろう」
「もう一つの峰までいかないの?」
「もういいよ。景色も満足したし、祈祷所も見たし」
道が悪くなるということで、アッサリと引き返すことにしました。 -
降りてきて元の道を引き返します。
-
帰り道に小さなロッククライマーが頑張ってました。こんな小さい時からロープ使って山登りを教えて貰うってのも一種の英才教育ですね。
近くの峰には頂上に到達したクライマーさんが見晴らしを楽しんでいます。公園内で、多くのクライマーさんが楽しんでいるのをみかけました。岩山の上に行ってみたい気もしますけど、この岩壁を登るのはちょっと…自信がありません。 -
道のすぐ横の壁ですらこんな感じ…お空とのコントラストが綺麗です。
道のところは「公園」で壁のところは「自然」で、すぐ手の届くところに自由にアクセスできるのはいいことだと思います。 -
延々と続く奇岩帯の中を往復1時間ほどのトレッキングを楽しんで、フニクラ駅に戻ってきました。
-
下りのフニクラに乗って、修道院に戻ります。
-
ロープウェーからサンミゲルの十字架が見えました。
-
イチオシ
「そろそろ移動しようか。もうすぐ2時だし」
「なんで?まだいてもいいんじゃない?」
「チーズケーキとか欲しいしね。入り口の屋台も覗きたいだろ?」
「そうそう」
「人が増えてきたし、ひと足先にここから脱出しないと、たぶん箱根みたいになるよ、ここ」
「そっか…じゃあお買い物したら、そろそろカルドナに行こう!チェッインにもちょうどいいんじゃない?」
ロープウェーから降りたら、駐車場に向かって歩きます。モンセラート修道院もこれで見納めです。モンセラット修道院 (教会堂) 寺院・教会
-
歩いているときに、ちょうど麓からのケーブルカーに遭遇しました。黄色い子もいるんですね。緑もいいけど黄色もかわいいです。
-
修道院の出口というか入口のロードサイドに屋台がいくつか出ていて、色々な地元の特産品が並んでいます。
-
モンセラート特産のチーズにハチミツ。たくさんお姉さんが並べています。
-
マトを使ったチーズケーキも売っていたので、それを一つ小さい方をいただきます。お家に帰ってからいただきます。
それとかわいいイラストの書いてある羊のチーズも一ついただきました。 -
少し離れた屋台では、お兄さんがチーズをカットして詰め合わせた持ち歩ける「トロフィーチーズ」を並べています。
こちらの屋台、ハチミツもべっこう飴みたいな飴で売っていたりと、色々その場で楽しめる加工をしてくださっています。 -
「これ美味しそう!」
「チーズ全種類試せるし、一個買おうよ」
さっそく盛り上がって一つ購入してみました。モンセラート特産トロフィーチーズ、車移動の間、ヒョイパクとつまみながらドライブのお供にしたいと思います。
色々スパイスが入ったものなど風味の違うナチュラルチーズそのままですから、外しようのない美味しさで大満足でした。 -
チンクェチェントの所に戻って、カルドナに向けてモンセラートの山道をくだります。
写真はすれ違った自転車の方々です。頑張るなあ~、すごいです。
写真には残していませんが、途中細い道に路駐の車が溢れる中、ひっきりなしに観光バスが通り、山に向かう側の対向車線はビッチリ車列ができていました。
この車が帰りだしたら、もう洒落にならない話になったでしょう。早めにモンセラートを出て正解だったと思います。 -
「モンセラート楽しかったね!」
「メダイユも買えたしね」
「チーズも美味しかったし」
「黒い聖母子像もあえたし」
「パワースポットも思ってた以上に面白かった」
グネグネの山道を抜けて、チンクェチェントはカルドナに向かいます。
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