2024/01/07 - 2024/01/07
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hijunoさん
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河内長野の観心寺と金剛寺を訪ねました。
こちらのお寺には南北朝時代の名残が沢山残っています。
また楠木正成の関わりもまります。
観心寺の一重の塔にも歴史があり、後村上天皇の陵も、その母君の陵もありました。
観心寺も金剛寺も、天皇が一時期滞在して、政務にあたったといわれています。
南北朝時代の歴史を感じる場所でした。
お土産で買った、ニッキ餅、懐かしいニッキの味でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
観心寺に来ました。
とても大きなお寺で、塔頭は最盛のときは60もあったとか。
こちらもその塔頭の一つの建物があるようですが、門は閉まっていました。 -
こちらはKURIという、レストラン。精進料理のお店です。
塔頭のひとつ、旧槇本院の庫裡は寺院の台所の場所です。
この庫裡は江戸時代1647年に造られた建物だそうで、そのほかにも中には江戸時代の書院や庭園、持仏堂、中門などがあります。
あいにく、この日は日曜日。
月曜から水曜日の営業と聞きました。
次回はぜひ訪ねてみたいです。 -
道には、昔ながらのお店も多くて、ここでは、懐かしのニッキ饅頭を買いました。
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観心寺名物とあります。
とても素朴で、手作りのお餅。甘さも控えめで。 -
真ん中のがニッキ饅頭。
子供のころ、食べたことのある味、、懐かしいです。
買ったときは、冷凍でした。 -
お店の様子。
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ニッキ饅頭も草饅頭も、希望した数を入れてくれました。
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骨董屋さん。
入ってみたいが、夫に止められました。(笑 -
イチオシ
観心寺外には、勇敢な馬に乗った楠木正成の像があります。
南北朝時代に南朝の武将の楠木正成は少年期に観心寺の中院で仏教や学問を学び、修行をしたといわれています。 -
広い境内です。
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観心寺に入ります。
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説明板があります。
奈良時代に役小角が開基、弘法大師が808年に訪れ、北斗七星を勧請し、如意輪観音菩薩を自ら刻み、弟子の実恵が受け継ぎ、淳和天皇から伽藍建立を拝命して827年から建立が始まりました。 -
美しい門がありました。
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自然の中のお寺です。
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イチオシ
すごく可愛い、カエルの後ろ姿がありました。
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趣ある橋を渡ってみます。
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南北朝時代に建てられた鎮守堂がありました。
北斗七星の鎮守堂。
北斗七星の星塚をそれぞれ周り、最後にこちらにお参りするそうです。 -
どっしりとした美しいお堂でした。
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木の彫刻が美しいです。
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ここから下を見下ろします。
山の中の静かなお寺だとわかります。 -
本堂。
金堂です。
大阪府でも最古の国宝建造物だそうです。
和様、禅宗様、大仏様の折衷の様式、室町時代の建立、豊臣秀頼の時、また江戸時代にも改修されています。
本尊は如意輪観音。 -
華やかな色でした。
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優雅で、かつ威厳のある建物でした。
多くの参拝者でにぎわっていました。 -
弘法大師の礼拝石とあります。
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こちらの建物は、建掛堂といわれる建物。
1502年に再建されていますが、室町時代のものです。
楠木正成が三重の塔を発願したそうですが、湊川の戦いで亡くなったため、一重のみで建設が中断されています。
どっしりとした屋根です。
木組みも美しい建物でした。 -
イチオシ
その後も再建されたとも聞きましたが、やはり一重のまま残っています。
内部には大日如来像が安置されています。
楠木正成の悔しい気持ちを表すかのように、途中で建設が終わった歴史が伝わります。 -
古いお蔵もあります。
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古い鐘楼もみえます。
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阿弥陀堂。
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特にこのあたりは、空気が澄んでいるように感じます。
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行者堂、修行太子像。
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後村上天皇の御陵があります。
桧尾陵といわれています。 -
後村上天皇は御醍醐天皇を継いで、第二代目の天皇。
南朝と言えば、吉野ですが、この河内長野の地でも政務をとっています。 -
右横には、後村上天皇の母、阿野廉子のお墓もあります。
宮内庁の管理です。 -
楠木正成の首塚もあります。
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湊川の戦いで敗れ、楠木正成ゆかりのこの地に、首が葬られたそうです。
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五輪塔がみえます。
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阿弥陀堂。
美しい建物です。 -
木の組み合わせや、建物の雰囲気がとても上品です。
素朴ですが。。。 -
こちらも阿弥陀堂?
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北斗七星の星塚を周れるようになっていますが、七つの星のひとつ、破運星。
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イチオシ
建懸堂と本堂。
広い境内です。
空気がピンと張りつめて、気持ち良いです。 -
小さなお社もあります。
木々も綺麗に手入れされて。 -
弘法大師が勧請したといわれる北斗七星の信仰。
厄除開運。 -
北斗七星のひとつ、貪狼星。
星塚です。 -
こちらは巨門星。
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古い灯籠が並ぶ、参道。
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よく見ましたら、元禄とありました。
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宝物館に向かおうとしましたら、大きな建物がありました。
恩賜講堂。
1930年に昭和天皇の即位大典で京都御苑内に建てられたものを移築、改修したものだそうです。 -
こちらは宝物館。
無人ですが、見学料、大人が100円だったと思います。
弘法大師が造ったといわれる如意輪観音菩薩や、開基直後の仏像の弥勒菩薩、平安時代の地蔵菩薩や十一面観音菩薩など、美しい仏像が安置されています。
その他、楠木正成自筆の書状など貴重な資料が沢山展示されていました。 -
イチオシ
周囲には、異国情緒ある石仏があちこちに。
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神秘的、
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苔むした石仏。
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とても静かな一角です。
花のお寺としても有名だそうですから、春になると、全く違った風景があるとおもいました。 -
イチオシ
インドかアジアの雰囲気~。
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そして、入口付近にある、後村上天皇が政務をとったといわれる御旧跡、旧惣持院跡。
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花のお寺、、、梅でしょうか。
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近くには、こんなお店も。
ひかれます。。。
お昼近くになりましたが、近くの洋食のお店を予約したので、ぐっと我慢。
金剛寺へ向かいます。 -
金剛寺に来ました。
地図をみます。
こちらも広い境内。 -
日本遺産。
女人高野といわれています。
金剛寺は行基が聖武天皇勅命により開基し、弘法大師が密教の修練を行った霊域でもあります。荒廃した時期もありますが、平安時代の末期に後白河法皇と妹の八条女院の帰依で復興しています。八条女院が高野山から弘法大師の写本をもらい、御影堂に奉安し、女性の参拝をゆるしたことから、女人禁制の高野山に対して、
女人高野とよばれるようになったそうです。(パンフレット参考) -
まず、奥のほうにある建物から見学。
ここは、歴史的にも南北朝時代に南朝北朝の両方の行在所となったことでも有名です。
南朝の後村上天皇は6年間、食堂で政務をとっています。
一方、北朝の光厳、光明、崇光の三上皇と直仁皇太子も4年間、奥伝の北朝御座所で政務をとっています。 -
小さな川に沿って歩きます。
桜の季節は、綺麗だろうなぁ~。 -
いくつかの小さな橋。
建物の扉は閉まっていますが、食堂とか、いろんな建物が並んでいました。 -
北朝の御在所は入口に近いところに。
あとから見学します。
まず、南朝の後村上天皇の御在所があった摩尼院へ。 -
長い石畳を歩いていくと、
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摩尼院。
南朝の後村上天皇が滞在した場所です。
扉は閉まっていました。 -
南天の白い実がたわわに。
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苔むした桜の木々など。
時間の経過を感じます。 -
赤い塗の綺麗な楼門を入ります。
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ちょっと見えにくいのですが、鎌倉時代の持国天立像。
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こちらも鎌倉時代の増長天立像。
見えにくですが、とてもちからづよい像でした。 -
門をくぐりぬけて、
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広がる境内の様子。
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天野殿と呼ばれる建物。食堂だったところ。
後村上天皇の御座所、6年間、ここで政務をとりました。 -
とても気品ある建物のようでした。
鎌倉時代のものだそうです。 -
楠木正成と河内長野の関係についての説明板もありました。
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多宝塔。
平安時代の創建だそうですが、昭和に解体修理も行われており、
最古の多宝塔の様式であることがわかったそうです。 -
イチオシ
美しいフォルムです。
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金堂。
1172年に建立、その後江戸時代に改造しています。 -
少し高いところに建物。
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御影堂や観月亭、五仏堂、薬師堂などが並んでいる建物です。
上にに上がれます。 -
薬師堂一棟、薬師如来像の説明がありました。
薬師堂です。 -
五仏堂一棟の説明、写真。
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後白河法皇の建立。
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奥には御影堂と観月亭。
御影堂は平安時代の創建、真如親王筆による弘法大師の御影が奉安されています。 -
説明があります。
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御影堂。こちらには入れません。
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こちらの高い建物が、観月亭。
ここで、月を鑑賞されたとか。 -
こちらも素朴ですが、気品がある建物に感じました。
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法具蔵とあります。
お寺の大切なものを保管している場所でしょうか。 -
護摩堂一棟とあります。
この山の上のほうに、光厳天皇の分骨の陵があると聞きました。
こちらには、訪れていません。
長年、御座所として住まれた由縁でしょうか。
光厳天皇が愛した場所、山国に陵があります。
そこは、楓や椿が自生している場所で、玄孫の後花園天皇も違勅で、この山国陵に合葬されているそうです。 -
楼門。内側から。
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外へ。
大木。
地図があります。
広いです。 -
金剛寺の説明板があります。
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小さな川を隔てた反対側にも建物が並びます。
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風格のある建物が並んでいます。
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地図をみましたら、食堂などの建物もありました。
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精進門とあります。
閉まっていました。 -
女性の像。
女人高野のお寺です。 -
奥殿や宝物殿を見学します。
拝観料を払って、門より中へ。 -
可愛いカエルがお出迎え。
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よく見ましたら、背中に小さなカエル。
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まず、美しい庭園が目に入ります。
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立派な樹木や苔むした庭園。
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その前に大玄関という建物。
こちらも端正で、どこか高貴な雰囲気が漂っています。 -
説明文にもありますが、南朝の後村上天皇や北朝の三天皇が御座所としたことや楠木正成も関わりもあったことから、明治以降も皇族や関係の人々が訪れるようになったとのことです。
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端正に整えられた部屋でした。
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イチオシ
枯山水の庭園がみごとです。
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室町時代に造られたそうですが、桃山期には阿波の蜂須賀家政が手直しし、江戸期には雪舟流の家元谷千柳が改装したそうです。
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自然の中にも巧みな構造があるようで、観ていて飽きませんでした。
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渡り廊下を渡っていくと、
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この石碑があります。
北朝の光厳天皇の御座所。 -
こちらもまた、高貴な雰囲気のお部屋が連なります。
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美しく、様々な装飾がとてもシンプルにあります。
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説明があります。
光厳、光明、崇光の三上皇と直仁皇太子が政務をとった場所。
3年足らずの間です。 -
イチオシ
こちらが奥座敷の上皇たちが過ごしたお部屋。
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イチオシ
三上皇の御座所とあります。
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美しい画。
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動物も優しく描かれて。
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素朴、可愛いです。
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菊の御紋が見えます。
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備前焼きの大甕がありました。
金剛寺では、天野酒というお酒を古来より製造しており、将軍や信長や秀吉、家康からもお礼の手紙が残っています。
特に秀吉が大のお気に入りのお酒だったようで、お酒に心を込めて造るように命じた書状も残っています。 -
もう一度渡り廊下を通ります。
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苔が自然。
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水の流れる様が表現された枯山水。
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こちらは、あとから読んでしまいました。
本当に静かで冬の枯山水を心行くまで鑑賞したい気持ちになります。 -
とても立派な屏風がありました。
一見、韓国で観た画のようでもあり。
とてもダイナミックで自由な印象です。
春から夏の風景。 -
説明文があります。
国宝だそうです。
室町末期、作者は不明ですが、やまと絵と土佐派をミックスしたような画風だそうです。 -
こちらは秋から冬の風景。
力強いです。 -
説明文がありました。
この二つがセットです。 -
庭園についても説明がありました。
手直しをした蜂須賀家政は千利休の嫡男道安かお茶の指導も受けたとあります。茶人だったのですね。 -
角度をかえて、庭をあちこちから眺めます。
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苔も一色ではなく、いろんな色が混じって、きれいです。
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坂のように、だんだん高くなっているので、広く感じます。
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宝物館野見学をしました。
貴重な仏像や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の書状が展示されていました。
織田信長はこちらのお酒、天野酒を家来に配ったようです。
豊臣秀吉も天野酒を好んだようです。
徳川家康は冬の陣や夏の陣のころに、兵士が天野山などで、乱暴を働いているときき、家来を派遣しています。
金剛寺との関係の資料が沢山残っているようです。 -
菊の御紋。
建物を出ます。 -
帰り道、お昼が遅くなりましたが、こちらのレストランを予約。
「洋食のおとぎ屋」。
当日でしたが、たまたま空きがあったようで。
基本、電話での前日までの予約が必要なようです。 -
古民家を使っているようで、落ち着いた雰囲気。
でもとてもにぎわっていました。ほぼ満席。 -
居心地よいです。
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テーブル席とソファーの席もありました。
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私は大好きなカキフライとエビフライのセットを。
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夫はヒレカツとカキフライセット。
どちらもボリュームたっぷりで、大満足。
さらりとフライも上がっていて、美味しかったです。 -
しかも、250円という安さのデザートを注文。
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大好きな白玉あずきもあって、コーヒーと。
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入口には昔銭湯で使っていたという、靴箱がありました。
レトロです。 -
可愛い。
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また、こちらに来ることがあったら、寄ってみたいレストランでした。
ごちそうさまです。
また長い旅行記になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。(^^)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- sukecoさん 2024/01/23 11:33:51
- ニッキ餅♪
- Reiseさん、こんにちは!
南北朝時代の歴史に触れられた旅行記、楽しく拝見させていただきました。
シンプルな建物なのに、そこに優美さが感じられて。
歴史も興味深く学べますね♪。
と言いつつ、ニッキ餅に惹かれてしまう私です(笑)。
懐かしい味、、、そんなニッキ餅、食べてみたいです♪。
そして、後ろ姿のカエルにも、興味が。。。
可愛すぎます!!!。
「洋食のおとぎ屋」のランチも、魅力的過ぎます。。。
花より団子の私がむくむくと登場しちゃいました(笑)。
sukeco
- hijunoさん からの返信 2024/01/24 09:50:05
- お便りありがとうございます。
- sucekoさん
おはようございます。
お便りありがとうございます。
ニッキ餅、、中に程よい甘さの餡子が入っていて、なんだか昔食べたお餅を思い出しました。ニッキと餡子、モチ、、なんて、あわない〜と言っていた主人も結局
まんざらでもなく、食べていました。笑
不思議な味ですが、また食べたい味です。
ニッキって、八橋にも使われてきましたから、和菓子には欠かせない材料だったのでしょうね、むかしから。でも、これは、好き嫌いが分かれるところです。
子供のころは、そんなに美味しいと感じませんでした。。
実はこのお餅、冷凍になってました。
解凍されるまで、待ちきれなくて、アイス饅頭のように食べてしまいました。笑
私も花より団子です。笑
うしろ姿のカエル、、、、よくぞ、気づいてくださいました!!!(^^)!
すごくうれしいです。
二匹並んで、なんとも、愛らしいです。
でも、なんで、うしろ姿なんでしょうか〜。不思議です。しかも、ぴったり二匹くっついて。可愛いです。
そういえば、昨日、行ったお寺のお庭にも後ろ姿のカエルがいました。
これは、単なる向きの問題なのでしょうか、、、ミステリアスです。笑
旅行記も読んでいただいて、嬉しいです。
この河内の山の中の静かなお寺で、南北朝の争いが繰り広げられ、天皇、上皇、武将など多くの人々が関わってきたことがよくわかりました。
しかも、南朝北朝の皇族が同時に同じ場所にいたことも不思議です。
毎日の生活で、何年も、顔も合わせることもあったでしょうに、、、。
歴史って、考えも及ばないことがあったりして、ますます面白いと感じます。
sucekoさんの東北のクチコミも興味津々で観させていただいています。
次回の東北旅行にはぜひに行ってみたいところばかりです。
引き続き、とても楽しみにしています。
昨日から関西も雪がちらほら、風も強く、いよいよ寒い日がきました。
先日行った関ヶ原も今は雪が深いことでしょう〜。
お風邪などに気をつけて、暖かくしてお過ごしくださいね。
いつも楽しいお便りありがとうございます。
Reise
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